雑誌詳細:法律時報  2004.9

2004.9 通巻 948号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
姿を見せた刑事司法改革――刑事司法はどう変わるのか
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
発刊年月
2004.08
雑誌コード
08027
判型
B5判

内容紹介

刑事司法改革関連法(裁判員法、刑訴法・検察審査会法一部改正、総合法律支援法)の成立による刑事手続の大幅な変化は、過去にはない大改革といえる。これによって刑事司法はどのように変わるのか、その評価、残された改革課題は何か、どう取り組むかを分析・検討する。2002年6月号の続編。

【法律時評】

 「圏央道土地収用訴訟」をめぐって 見上崇洋





特集=姿を見せた刑事司法改革

         ――刑事司法はどう変わるのか



【1 座談会】

刑事司法はどう変わるのか

村井敏邦・白取祐司・飯室勝彦・安原浩・岡慎一・川崎英明(司会)



【2 論考】

刑事司法改革の到達点と展望 後藤昭

裁判員制度と刑事手続改革 渕野貴生

裁判員制度と官僚司法――刑事裁判は変わるのか 守屋克彦

国民参加と裁判員制度 市川正人

被疑者国選弁護制度と刑事弁護 高田昭正

刑事司法改革と可視化 小坂井久



小特集=有事七法の法的論点は何か

有事七法の狙いと問題点 山内敏弘

米軍支援法――日米ACSA改正協定、米軍行動円滑化法の成立 倉持孝司

「国民保護法」という名の「国民動員法」 小林 武

「国際人道法」と「捕虜取扱法」、「国際人道法処罰法」の乖離 小池政行



【論説等】

法科大学院と臨床法学教育の課題

  ――AALS研究大会に探る日本の臨床教育のあり方《連載(2)》

    地域再開発クリニックの展開/教育支援テクノロジーと臨床法教育

小島延夫・櫻井光政



XMLと立法――法令情報の電子化とXML技術(上)

ティム・アーノルド・ムーア/指宿信・岩川直子(訳)



【取引法研究会レポート】

民法と商法の接点・交錯(取引法研究会共同研究)

       ――研究の企画趣旨について 椿寿夫

個品割賦購入あっせん契約における信販会社と販売店の関係

        ――民法・商法の代理法理適用による検討を中心に 宮川不可止



【B&Aレビュー】

中谷瑾子他編『児童虐待と現代の家族』 川本哲郎

市川正人・曽和俊文・池田直樹編著『ケースメソッド公法』 阿部泰隆



【メディア判例研究】

プライバシーの侵害と裁判所による差止め――「週刊文春」差止請求事件 松井茂記



【民事判例研究】

虚偽の権利外観作出に関する「帰責性」の判断基準 田中淳子



【労働判例研究】

派遣法の趣旨に反した長期の労働者派遣の雇止めと、黙示の労働契約の成立 ――伊予銀行・いよぎんスタッフサービス事件 沼田雅之



【最高裁新判例紹介】

刑事事件――  平成16年1月20日第二小法廷決定(法人税法違反被告事件)

 平成16年1月20日第三小法廷決定(公正証書原本不実記載、同行使、殺人未遂被告事件)





【史料の窓】

ある私立医学校の廃校 林彰



 新法令解説

 文献月報・判例評釈

 メモランダム