雑誌詳細:法律時報  2004.3

2004.3 通巻 941号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
情報技術と司法制度改革
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
発刊年月
2004.02
雑誌コード
08027

内容紹介

司法制度改革の理念は、司法への市民が容易にアクセスできる環境をつくることが「市民のための司法」づくりの基盤となる。政府が構想する「司法ネット」のオルタナティヴとしての「市民のための司法ネット」づくりの基盤を多角的に検討する。

【法律時評】

 JR採用差別事件最高裁判決――行政救済法理の危機 道幸哲也



特集=情報技術と司法制度改革――正義へのユビキタス・アクセスとIT革命

特集の趣旨――改革の方向性と「電子的」処方箋 指宿 信

鼎談 e-Judiciaryへの里程標

指宿 信・早野貴文・今田高俊

思想的理念的基盤をめぐって――法へのアクセス(1) 小島武司

司法ネットとIT――法へのアクセス(2) 大澤恒夫・藤本光太郎

e-ジュディシアリィ構想――法のフォーラム(1) 須崎雅彦

コート・テクノロジー――法のフォーラム(2) 笠原毅彦

裁判所記録管理の電子化と訴訟記録公開のガイドライン

 ――法のフォーラム(3) 合田俊文

ロイヤー・テクノロジー――開示・可視化・迅速化 川嶋四郎・鈴木善和

法教育、市民参加とテクノロジー 江口勇治・大河原眞美

法曹養成の新段階――法科大学院を巡る課題 由岐和広



小特集=大学の自治、学問の自由をめぐる今日的論点

大学教員任期制法の違憲性・政策的不合理性と大学における留意点 阿部泰隆

東京都による大学「改革」の法的問題点 人見 剛

法科大学院設置審査手続きにおける問題点 榊原秀訓







【論説等】

アンシャン・レジームと憲法(第3回)――第一章=宗教戦争と絶対王制(2) 長谷川正安



【B&Aレビュー】

河合隼雄=加藤雅信編『人間の心と法』 吉田克己



【民事判例研究】

絵画の真筆性に関する錯誤――モロー「ガニメデスの略奪」事件 高森八四郎



【労働判例研究】

売上げ目標不達成を理由とする降格配点の法的効力

 ――日本ガイダント仙台営業所事件 緒方桂子



【世界の法情報学はいま(8)】

Robert E. Oliphant, Using "Hi-Tech" Tools In A Traditional Classroom Environment - A Two Semester Experiment, 9 RICH. J.L. & TECH. 5 (Winter 2002-2003). 伊藤博文



【最高裁新判例紹介】

刑事事件―平成15年7月10日第一小法廷判決(略取、逮捕監禁致傷、窃盗被告事件)

刑事事件―平成15年7月16日第一小法廷決定(傷害致死被告事件)

刑事事件―平成15年10月6日第二小法廷決定(有印私文書偽造被告事件)

刑事事件―平成15年11月26日第一小法廷決定(覚せい剤取締法違反、関税法違反被告事件)



【史料の窓】

秩父事件と代言人大岡育造 福井 厚





 新法令解説

 文献月報・判例評釈

 メモランダム