雑誌詳細:法律時報  2003.8

2003.8 通巻 934号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
子どもの権利擁護と自己決定――子ども観の転換を機軸に
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
発刊年月
2003.07
雑誌コード
08027
判型
B5版

内容紹介

1994年に子どもの権利条約を批准した後の日本社会における現状を分析し、保護の客体から権利主体としての子どもへと、子ども観を見直し、そのための必要な条件整備などの課題、その転換が各法領域にもたらす変化を検証する。

【法律時評】

 規制改革と労働法制 盛 誠吾



特集=子どもの権利擁護と自己決定

       ――子ども観の転換を基軸に

[座談会]子どもの権利擁護と自己決定をめぐって

鮎川 潤・内田伸子・加藤貴生・二宮周平・(司会)村井敏邦

子どもの権利条約と子どもの自己決定 荒牧重人

親権概念の再検討――ドイツ親子法との比較の視点から 鈴木博人

児童虐待と子どもの自己決定――現場から 岩佐嘉彦

医療と子どもの自己決定――医事法制の枠組との関連で 家永 登

子どもと性的自己決定――性教育との関連で 村瀬幸浩

少年審判と子どもの「自己決定」――ティーンコートの試み定 山口直也

少年法改正と子どもの自己決定 葛野尋之

子どもの参加・自己決定的関与権の保障と自治立法 喜多明人

子どもの権利救済と子どもの意思の尊重

 ――東京都子どもの権利擁護委員会の実践活動をふまえて 一場順子



小特集=遺伝学・遺伝性疾患・遺伝カウンセリング

      ――東京地裁平成15年4月25日判決を手がかりに

判決をめぐる法的・医学的・心理的諸問題 和田幹彦

「確率」を引き受けるための支援

 ――「生活上の知」から 武藤香織

医師に何ができたか、今後できるのか

 ――遺伝性疾患等をめぐる医療行為 高井 泰

遺伝カウンセリングとは

 ――十分な遺伝カウンセリングが提供されていたら 田村智英子

判決の位置づけ・評価と遺伝カウンセリングへの提言 和田幹彦



【論説等】

民科法律部会憲法問題特別委員会(6)

  「有事」法制批判の課題 小松 浩



【取引法研究会レポート】

普通預金の質権の効力について

 ――公序良俗による内容規制の検討を中心に 宮川不可止



【修復的司法の動向】

ヴァン・ネス

 「新しいワインと古いワイン用皮袋:修復的司法の四つの挑戦」

RJ研究会/宿谷晃弘



【世界の法情報学はいま(3)】

Bernard Beignier (dir.)

la codification, Dalloz, Themes et Commentaires 町村泰貴



【民事判例研究】

「相続させる」旨の遺言による不動産取得と登記 田中淳子



【労働判例研究】

賃金制度の不開示と誠実交渉義務――日本IBM事件 道幸哲也



【史料の窓】

立憲政友会の地方組織化 福井 淳



 新法令解説

 文献月報・判例評釈

 メモランダム