雑誌詳細:法律時報  2003.7

2003.7 通巻 932号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
法哲学者が最高裁判例を読む
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
発刊年月
2003.06
雑誌コード
08027
判型
B5判

内容紹介

近時の最高裁判例の理論を、法哲学(基礎法)の視点から、

その理論構成、背景を考察。判例を新たな視点から分析し、その理論的枠組みを探る。

【法律時評】

 「有事」三法の成立と憲法 森 英樹



特集=法哲学者が最高裁判例を読む

この企画の趣旨 亀本 洋

●判例解説

自律への権利は存在するか 濱真一郎

集合行為と集合責任の相剋

  ――群馬司法書士会事件における公共性と強制性 瀧川裕英

プライバシと意思 大屋雄裕

裁判官倫理としての司法権の独立

  ――大阪国際空港公害訴訟最高裁判決の再読 宇佐美誠

最高裁判例にみる「裁判を受ける権利」 浅野有紀

●解説論評

法哲学の襲来――全般的コメント 長谷部恭男

「自律的生」と憲法学――濱論文へのコメント 愛敬浩二

裁判における「公共性」の位相――瀧川論文へのコメント 西原博史

Videant judices et philosophos――大屋論文へのコメント 宍戸常寿

民訴法学からみた司法権の発動と行使

  ――浅野論文・宇佐美論文へのコメント 村上正子

【論説等】

民科法律部会憲法問題特別委員会(5)

  社会権保障における自立と保護 笹沼弘志

公務員制度の基本理念と改革大綱の問題点(3)

  国民主権国家における統治構造と公務員制度改革 佐藤英善

敷金返還請求権の発生時期と分別管理義務●取引法研究会レポート 鳥谷部茂

フランス相続法改正翻訳

  ――生存配偶者及び姦生子の権利

     並びに相続法の諸規定の現代化に関する2001年12月3日第1135号法律 大村敦志

・幡野弘樹



【B&Aレビュー】

吉田邦彦著『契約法・医事法の関係的展開』●民法学のあゆみ 窪田充見



【世界の法情報学はいま(2)】

Zenon Bankowski,Ian White and Ulrike Hahn

“Informatics and the Foundations of Legal Reasoning” 夏井高人



【民事判例研究】

財産分与の対象財産に将来の退職金および年金はふくまれるか 花元 彩



【労働判例研究】

労働条件切下げ変更に同意しない「常用的日々雇用」者雇止めの事例

  ――日本ヒルトンホテル(本訴)事件 菊池高志

ふれあい街ぐるみ――“社会を明るくする運動”に寄せて 鈴木 勉



【史料の窓】

衆議院解散のもう一つの理由 櫻井良樹



 新法令解説

 文献月報・判例評釈

 メモランダム