雑誌詳細:法律時報  2002.3

2002.3 通巻 915号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
情報技術革新と法科大学院教育
定価:税込 1,676円(本体価格 1,524円)
発刊年月
2002.02
雑誌コード
08027
判型
B5判

内容紹介

IT革命は教育現場においても現実のものになりつつある。「法科大学院」の設立にあたり、ITがどのような役割・機能を果たしうるか、果たすべきかを探究し、その活用について問題提起する。

【法律時評】

商法改正と「規制理論」 野田 博

特集=情報技術革新と法科大学院教育

 ●序

  新しい時代を迎える法学教育と情報技術 指宿 信

 ●ITと法学教育機関、そして法学教授法

  米国ロー・スクールにおける情報技術(IT)と法学教育 ジェイ・P・キーサン

[訳 曾野裕夫]

  ロースクールの教え方と電子メディアの役割 町村泰貴

 ●法情報提供の実践と課題

  法学教育における法情報データベースの意義と課題 加藤克佳

  法科大学院教育と全国条例データベース 下井康史

  XML技術と法情報 小松 弘

 ●教室でのIT活用の実践

  法律学教材の開発とウェッブ上での公開 栗田 隆

  インターネット・ベースの法情報検索技術 ポーリン・ライシ

[訳 岩川直子]

  遠隔講義実験 松浦好治

  実習成果に対する評価法 養老真一

  変革期の法学教育と法情報提供のあり方 フランク・ベネット

[訳 岩川直子]

 ●ITを考える

  法学教育と情報化 酒匂一郎

  法学教育におけるIT利用の視座をめぐって 立川紘毅

 ●参加者からのコメント

  [コメント1]鹿児島セミナーとシドニー会議に見る「法の情報化」 田中規久雄

  [コメント2]法学教育のe-Learning化の視点 中村壽宏

  [コメント3]司法改革と法学教育へのIT技術導入 藤本 亮

 ●資料編

  情報技術と法学教育に関する実態調査報告 指宿 信



小特集=法曹養成のための法社会学――法科大学院における学際的教育

  法社会学会シンポジウム・総合司会を務めて 神長百合子

  法科大学院における学際的教育 棚瀬孝雄

 第1部 法の解釈・政策分析

  法解釈の方法――法科大学院における法社会学 棚瀬孝雄

  法の経済分析と政策分析 太田勝造

 第1部 コメント

  アメリカのロー・スクールを参考に 樋口範雄

  「民法」と「法社会学」――民法の観点からみたカリキュラム 沖野眞已

  良い法律専門家の育成について 大村多聞

 第2部 裁判・弁護実務

  裁判の技法と心理分析 菅原郁夫

  実務基礎教育としての「弁護士面談・交渉の技法」 和田仁孝

 第2部 コメント

  裁判官の立場から 荒井 勉

  法科大学院における教育への法社会学の貢献 宮川光治

  民事訴訟法研究者の視点から 三木浩一

  法科大学院教育に対する法社会学者の主体的関与を求めて 宮澤節生



【論説等】

 「憲法」と「憲法理論」の対話・補遺〈国家と自由/憲法学の可能性42〉 渡辺康行

 小田急高架事業と藤山判決 齋藤 驍

 アメリカ連邦政府の文書管理と司法統制(下)――連邦記録法と大統領記録法 富井幸雄



【民事判例研究】

 遺言の証人となることができない者が同席してされた公正証書遺言の効力 花元 彩



【労働判例研究】

 強迫による合意解約の意思表示の取消し―─ネスレ日本事件 島田陽一



【B&Aレビュー】

 高山佳奈子著『故意と違法性の意識』●刑事法学の動き 中山研一



【史料の窓】

 皇太子欧州外遊とデモクラシー 黒沢文貴





新法令解説

文献月報・判例評釈

メモランダム