雑誌詳細:法学セミナー  2004.7

2004.7 通巻 594号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
「罪と罰」から刑法入門
[特集2]
現場から考える教育基本法
定価:税込 985円(本体価格 895円)
発刊年月
2004.06
雑誌コード
08069
判型
B5判

内容紹介

特集1では、刑法って本当はゾクゾクするものなんだな、ということを体験する。身近なところから刑法の基本原理を考えて刑法入門。

特集2では、教育現場が「改正」を先取りした実態を的確に捉えて、教育基本法改正問題の本質を明らかにする。

[▼法学部生へのメッセージ]

新しい法学部教育が始まる――神戸大学 瀧澤栄治



[▼法科大学院探訪]

大宮法科大学院大学――弁護士自らが担う法律実務家の育成

宮澤節生教授、久保利英明教授に聞く







[特集1]

「罪と罰」から刑法入門



1 「罪と罰」と「犯罪と刑罰」

高橋則夫

2 罪刑法定主義とは何か

萩原 滋

3 構成要件とは何か

中空壽雅

4 因果関係とは何か

酒井安行

5 違法性とは何か

松原芳博

6 責任とは何か

宮崎英生

7 故意・過失とは何か

石井徹哉

8 錯誤とは何か

岡上雅美

9 不能犯とは何か

内山良雄

10 共犯とは何か

関 哲夫





[特集2]

現場から考える教育基本法





鼎談:教育をめぐる現状、何が問題か

野田正彰・斎藤貴男・西原博史

「心(こころ)のノート」と子どもの権利 丹羽 徹

「国歌の斉唱」行為の強制と教員の内心の自由 佐々木弘通

教育への公権力の介入と教育の自由 寺川史朗

新自由主義教育改革と教育の公共的性格 世取山洋介

[資料]法律・教育学関係者緊急アピール

  ――東京都教育委員会の「日の丸・君が代」強制に抗議する

  ――《現代版・踏み絵》に異議あり





[ロー・ジャーナル]

刑務所の風景[新連載]刑務所から社会が見える

 ――刑務所は治安の最後の砦?

浜井浩一

「戦争のできる国」へ!?

 ――有事関連法案の問題点

三輪 隆・小沢隆一・清水雅彦・松尾高志

「週刊文春」事前差止めと表現の自由

 ――東京地裁2004年3月16・19日決定と東京高裁3月31日決定

鈴木秀美

司法解剖における遺族への情報開示の問題点

 ――アンケート調査に基づいて

武市尚子・吉田謙一・稲葉一人



[ロー・クラス]

憲法の基本原理で考える(16)

 「安全」と公共の福祉 只野雅人



民法総則講義[第1部 序論〈補講〉](15)

 補章=民法を支配する「信義則」

 ――マンション分譲契約交渉破棄事件(最高裁昭和59年9月18日判決) 河上正二



First Lessons in債権総論(16)

 多数当事者の債権・債務(4)/保証(1) 椿 寿夫



ロースクール民事訴訟法(14)

 釈明と法的観点指摘義務 小林秀之



サイクル裁判官の四季だより(17)

 近ごろ京都が騒がしい 森野俊彦



サイバーリアル・イズム(12)

 情報社会の新しい生き方――情報倫理 矢野直明



連続対談・ビジネス法務とロースクール教育(19)

 急速に法整備の進む中国でのビジネス法務

射手矢好雄弁護士×野村修也





[最新判例演習室]

憲法■非嫡出子相続差別と憲法14条1項 近藤 敦

 ――最二小判2003・3・28、最一小判2003・3・31



行政法■公園都市計画事業認可処分の前提となる都市計画決定における裁量権 木原正雄

 ――東京高判2003・9・11



民法■「名義貸し」をした建築士の責任 角田美穂子

 ――最二小判平15・11・14



刑法■特別公務員暴行陵虐罪と被害者の承諾 松宮孝明

 ――東京高判平15・1・29



商法■退任取締役への退職慰労金の支給と代表取締役の責任 鳥山恭一

 ――大阪高判2004・2・12



民事訴訟法■控訴の対象外部分が控訴審で訴えの利益を喪失した場合の措置 和田吉弘

 ――最三小判平15・11・11



刑事訴訟法■逮捕状の緊急執行における違法と違法収集証拠排除法則の適否(消極) 渕野貴生

 ――東京地判平15・4・16



労働法■周知を欠く就業規則の効力 道幸哲也

 ――最二小判平15・10・10





[ライブラリー]

新刊ガイド/マジカル・ミステリ・ツアー



[ロー・フォーラム]

裁判と争点/立法インフォメーション/立法の話題/法曹フォーラム/メディアフォーラム





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