雑誌詳細:法学セミナー  2000.9

2000.9 通巻 549号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
活用しよう、消費者契約法
定価:税込 985円(本体価格 895円)
発刊年月
2000.08
雑誌コード
08069
判型
B5判

内容紹介

消費者契約法が成立した。今後に残されたさまざまな課題も指摘されてはいるが、待たれていた法律がつくられたことの意義は大きい。「規制緩和時代の到来」がいわれる現在、この法律を消費者保護に向けての第一歩と位置づけて徹底的に使いこなしていくことが、新たな課題の発見とその克服への方向性も与えてくれるはずだ。

[特集]

活用しよう、消費者契約法



消費者契約法が成立した。今後に残されたさまざまな課題も指摘されてはいるが、待たれていた法律がつくられたことの意義は大きい。「規制緩和時代の到来」がいわれる現在、この法律を消費者保護に向けての第一歩と位置づけて徹底的に使いこなしていくことが、新たな課題の発見とその克服への方向性も与えてくれるはずだ。

1●背景を知る

 規制緩和時代と消費者契約法 松本恒雄

 消費者契約法と民法理論 潮見佳男

2●事例でよむ

 消費者契約法の適用範囲 齋藤雅弘

 不実の告知と断定的判断の提供 池本誠司

 不利益事実の不告知 石戸谷豊

 消費者契約における「困惑」 村千鶴子

 免責条項はどう扱われているか 野々山宏

 損害賠償額・違約金の予定 谷本圭子

 消費者契約法10条の意義 中田邦博

3●課題を探る

  消費者契約法の意義と経済界の見方 横尾賢一郎

 消費者契約法の実効性確保策と今後の展望 加賀山茂





[ロー・ジャーナル]

国際情勢●朝鮮南北首脳会談をどうみるか 吉田康彦

国際情勢●ペルー大統領選挙から何を読みとるか 川畑博昭

環境ODA●「環境破壊」を招く「環境保全事業」 鷲見一夫

医療裁判●エホバの証人無断輸血訴訟とインフォームド・コンセントの法理 野口 勇

公共事業●世論から遠い土地収用法改正を考える 政野淳子

平成事件捕物帖●(18)白身抜き 今井秀智

これからの日本と国際人権法●(15)司法改革論議に欠ける視点(2) 戸塚悦朗

司法改革を追う●(8)陪審裁判を考える







[ロー・クラス]

等身大の裁判●[新連載]改革前夜、日本の司法はどこへ 佐藤鉄男

21世紀・人間復興の法律学●(4)企業の不正行為と内部告発責任 丸田 隆

法と人文科学●(15)“自由”と不連続関係の文化と“自由”と折合いをつけることが求められる

文化(下) 奥平康弘

ハイ、こちらコンプライアンス推進室です!●(6)どうなる「株主代表訴訟」 野村修也

知られざる罪と罰●(24)戦後の冤罪事例(1) 村井敏邦

なにわ塾司法書士奮闘記●(18)遺産をとりもどせ 小川勝久

最新判例演習室●憲法/倉田原志 民法/渡辺達徳 刑法/大山弘 商法/鳥山恭一 民事訴訟法/八田卓也 刑事訴訟法/岡田悦典







[ロー・フォーラム]

裁判と争点/立法の話題/最新立法インフォメーション/法曹フォーラム/メディアフォーラム





[ライブラリー]

五十嵐敬喜+立法学ゼミ『破綻と再生─自治体財政をどうするか』

新刊ガイド







判事補メモ/弁護士事件ファイル/The 検察官 LIFE/研究する女/司法修習生/司法書士の生活と意見



裁判所に行こう(45)──裁判ウォッチング市民の会









インタビュー・ロー・ジャーナル

西野瑠美子氏――境分万純

今年12月、国際法廷(市民法廷)で日本軍性奴隷制を裁く