雑誌詳細:法律時報  2000.4

2000.4 通巻 890号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
法学教育と基礎法学の役割
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
発刊年月
2000.03
雑誌コード
08027
判型
B5判

内容紹介

ロースクール、法科大学院構想等が論議されるなかで基礎法学をどう位置づけるのか。「法学の基礎」「法実務の基礎」とは何かを、歴史・実情・アンケート等をもふまえ総合的に検討を加えるとともに提言を行う。

【法律時評】

尼崎公害訴訟判決 牛山 積



特集=法学教育と基礎法学の役割

法学教育における法概念の変容と基礎法学の任務

 ─課題の提起 戒能通厚

法における歴史と現代の法学教育 岩野英夫

法科大学院構想と法社会学教育 棚瀬孝雄

法学教育における「基礎」と「実践」

 ─法理学のメッセージ 松浦好治

後継者養成の展望

 ─諸外国との比較の視点から 滝沢 正

法学教育におけるジェネラリスト養成

 ─理想的法律家像の比較法的文脈 大木雅夫

基礎法学の過去・現在・未来

 ─データベースを踏まえて 森 謙二

基礎法学教育の現状と二十一世紀に向けた展望

 ─アンケート調査結果の紹介 吉井蒼生夫





【論説等】

実感的労働委員会論・上 道幸哲也

韓国情報公開法の運用状況(1998年度) 右崎正博

刑事裁判における証拠説明の意義 中川孝博

憲法学から見た生命倫理

 <国家と自由/憲法学の可能性・22> 長谷部恭男

フランチャイズ契約の締結過程における情報提供義務

 ●取引法研究会レポート 三島徹也

ドイツ法における相対的無効

 ●現代法律行為論研究38

 ─第三部/無効をめぐる諸問題20 林 幸司

司法改善のための短見

 <続・市民法の目・12> 清水 誠

司法改革をめぐる潮流と「今後の審議の進め方」

 <司法制度改革審議会ウォッチング・4> 葛野尋之



【B&Aレビュー】

藤田勇著『自由・平等と社会主義』 名和田是彦

大村敦志著『消費者法』

 ●民法学のあゆみ 潮見佳男

井上宜裕「緊急避難の不可罰性と第三者保護に関する一考察」

 ●刑事法学の動き 生田勝義



【メディア判例研究】

自伝的小説の公表とプライヴァシー侵害・名誉毀損・侮辱

 ─『石に泳ぐ魚』事件 松井茂記



【民事判例研究】

カードの不正利用による貸付につき名義人の責任が認められなかった事例 山根聡恵



【労働判例研究】

使用者のイニシアティブによる労働契約の終了とその救済

 ─株式会社丸一商店事件 古川陽二



【史料の窓】

国家「君が代」の歌詞・歌曲の由来 佐藤元英



新法令解説/文献月報・判例評釈/メモランダム