雑誌詳細:法律時報  2000.3

2000.3 通巻 889号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
国際法と国際民事訴訟法の交錯
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
発刊年月
2000.02
雑誌コード
08027
判型
B5判

内容紹介

先の、主権免除についての東京高裁横田基地判決に見られるように、国際法と国際民事訴訟法の交錯した領域での法律問題が脚光を浴びつつある。この境界領域における問題状況を分析・検討する。

【法律時評】

成年後見法の成立 新井 誠



特集=国際法と国際民事訴訟法の交錯

国際法と国際民事訴訟法の交錯

 ─総論 小林秀之

主権免除について 村上正子

国家の主権免除

 ─横田基地訴訟鑑定書を中心として 原 強

主権免除と基地問題

 ─憲法学の立場から 高作正博

国際法の観点から見た主権免除

 ─国際法委員会の最近の動向を参考として 中谷和弘

国際民事訴訟法と国際法の交錯

 ─国際法による裁判を受ける権利の保障 小田敬美

横田基地訴訟の経過

 ─飛行差止論を中心に 榎本信行



【論説等】

団体規制法の違憲性

 ─いわゆる「オウム対策法」の問題点 川崎英明・三島 聡

沼田法学の思想 岩佐卓也

原子力損害に対する民事責任の履行に関する法政策学的分析・下

 ─米国原子力損害賠償法(PA法)改正に関する報告書を中心として 卯辰 昇

ヘルマン・ヘラーの代表民主政論

 <国家と自由/憲法学の可能性・21> 毛利 透

買戻代金債権に対する抵当権の物上代位

 ●取引法研究会レポート 尾崎三芳

民法119条無効論・下

 ●現代法律行為論研究37─第三部/無効をめぐる諸問題19 伊藤 進

民法改正立法の過誤(再論)

 ─政府見解の誤謬について<民法史研究余滴4> 広中俊雄

介護保険制度がもたらすもの

 <続・市民法の目・11> 清水 誠

「論点整理」をめぐって

 <司法制度改革審議会ウォッチング・3> 平田和一



【B&Aレビュー】

筏津安恕著『失われた契約理論』 滝沢昌彦

石村修著『明治憲法 その獨逸との隔たり』 堅田 剛



【労働判例研究】

生活協同組合の破産において

賃金債権につき一般の先取特権が認められる範囲

 ─生協メセタ事件 井上二郎



【最高裁新判例紹介】

刑事関係─平成11年4月8日第1小法廷決定(京都市風紀取締条例違反被告事件)

    ─平成11年10月20日第1小法廷決定(受託収賄被告事件)

    ─平成11年11月30日第3小法廷決定(外国人漁業の規制に関する法律違反被告事件)



【史料の窓】

大同団結運動と嘆息 福井 淳



新法令解説/文献月報・判例評釈/メモランダム