雑誌詳細:法律時報  2001.3

2001.3 通巻 902号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
大気汚染公害訴訟の到達点と成果
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
発刊年月
2001.02
雑誌コード
08027
判型
B5判

内容紹介

長年の大気汚染訴訟の成果がようやく実り、名古屋南部・尼崎と続いて、大気汚染公害訴訟で差止が認められた。この機会に、改めて、大気汚染訴訟での中心的要求である差止を中心として、これまでの訴訟の経験をふまえる形での特集を組む。

【法律時評】

医療過誤訴訟と鑑定 我妻 堯

特集=大気汚染公害訴訟の到達点と成果

 大気汚染公害訴訟と差止論 淡路剛久

 差止論が動いた 佐藤彰一

 共同不法行為論 大塚 直

 大気汚染公害訴訟における因果関係論─尼崎・名古屋南部訴訟判決を中心に 吉村良一

 幹線道路沿道部における大気汚染の健康影響─千葉県における疫学調査の概要 島 正之

 公害地域の環境再生と都市計画 塩崎賢明

 クルマと道路の相乗的発展 柴田徳衛

 「ディーゼル車NO作戦」─大気汚染をなくす東京都の取組み 大野輝之・小原 昌

 各地訴訟の成果と現状・課題

  西淀川大気汚染公害訴訟─成果と現状・課題 津留崎直美

  川崎大気汚染公害訴訟─和解決定とその後の取組み 篠原義仁

  尼崎大気汚染公害訴訟─成果と今後の課題 山内康雄

  名古屋南部大気汚染公害訴訟─第一次第一審判決について 竹内 平

  東京大気汚染公害訴訟─自動車メーカー責任論を中心に 小沢年樹

   ■資料/尼崎訴訟和解・同原告団等声明、名古屋南部訴訟判決(抄)



特集=情報公開判例の到達点(2)

 情報公開訴訟の分析と司法改革─「官の支配」から「法の支配」へ 三宅 弘

 横浜市立大学入試成績開示訴訟と自己情報開示請求権 大場裕一

 情報公開訴訟における処分理由の追加 野村武司

 情報公開拒否に対する救済としての損害賠償請求 小町谷育子

 個人情報の抹消・訂正請求 大井法子



  【論説等】

二〇〇〇年アメリカ大統領選挙管見・上 右崎正博

ポパーの確率理論について─長谷部恭男「事実認定と確率理論・補遺」へのコメント 太田勝造

世界人権宣言・民間訳をどうぞ

 <続・市民法の目・22> 清水 誠

「ヨーロッパ憲法制定権力」?

 <国家と自由/憲法学の可能性・32> 山元 一

中間報告に対する評価とその後の審議

 <司法制度改革審議会ウォッチング・14> 今関源成

■資料/「救済制度の在り方に関する中間取りまとめ」へのパブリック・コメント



【民事判例研究】

性同一性障害と戸籍訂正 大島俊之



【労働判例研究】

整理解雇法理と日本型雇用慣行─角川文化振興財団事件・明治書院(解雇)事件 米津孝司



【史料の窓】

藤村在スイス公使館付海軍武官によるダレス工作 佐藤元英



新法令解説/文献月報・判例評釈/メモランダム