雑誌詳細:法律時報  2001.1

2001.1 通巻 900号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
これからの憲法学
定価:税込 1,676円(本体価格 1,524円)
発刊年月
2000.12
雑誌コード
08027
判型
B5判

内容紹介

21世紀を迎えるに当たり、世界史的な流れのなかで生起しつつある憲法構造の転換に正面から向き合い、これからの憲法学は何をどのように考えるべきか、憲法的価値の担い手形成はどうするかなど、新たな方向を模索して発展の契機を示す。

【法律時評】

学者の姿勢 小田中聰樹



特集=これからの憲法学

 憲法学にとって20世紀とは何であったか─20世紀の憲法状況と21世紀初頭の憲法課題 杉原泰雄

 「近代理性主義擁護の最後のモヒカン」?─憲法学にとっての20世紀 樋口陽一

 国家の相対化と憲法学─21世紀の主権・市民・ジェンダー 辻村みよ子

 「法の支配」と憲法学 今関源成

 構造的平和の構築と憲法学 和田 進

 「危機管理」と憲法学 倉持孝司

 これからの憲法訴訟と憲法学 小林 武

 「情報革命」と憲法構造の変容─「革命」は「改革」という名の鎖に捕らえられるのか? 立山紘毅

 ジェンダーが揺さぶる憲法構造の変容 中里見博

 「市民的公共圏」と憲法学・序説 本 秀紀

 転換期を読み解く憲法学の方法 村田尚紀

 転機に立つ憲法構造と憲法学 森 英樹



【論説等】

事実認定と確率理論・補遺─太田勝造『法律』への応答 長谷部恭男

末弘厳太郎著作集刊行の夢〈続・市民法の目・20〉 清水 誠

パリテ─その後〈国家と自由/憲法学の可能性・30〉 糠塚康江

裁判官の「多様化・多元化」を支える「独立と自治」〈司法制度改革審議会ウォッチング・12〉 佐藤岩夫

A.A.S. Zuckerman, Civil Justice in Crisis: Comparative Perspectives of Civil Procedure(論文紹介) 菅原郁夫



【B&Aレビュー】

平山幹子「不真正不作為犯について」●刑事法学の動き 浅田和茂



【メディア判例研究】

ノンフィクションノベルと名誉毀損・プライバシー侵害・名誉感情侵害─『女高生・OL連続誘拐殺人事件』損害賠償事件 鈴木秀美



【民事判例研究】

法定通路の成否・幅員と建築規制(接道要件) 岡本詔治



【労働判例研究】

統計数値上の男女格差に基づく男女差別処遇の推認の否定と原告の挙証責任─シャープエレクトロニクスマーケティング事件 林 弘子



【最高裁新判例紹介】

刑事関係─平成12年7月12日第2小法廷決定(詐欺被告事件)



【史料の窓】

大正天皇、昭和天皇と侍従武官長奈良武次 黒沢文貴



●新法令解説

●文献月報・判例解釈

●文献略語表

●メモランダム