雑誌詳細:法学セミナー  2009.3

2009.3 通巻 651号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
最高裁判決2008
弁護士が語る
定価:税込 1,047円(本体価格 952円)
在庫なし
発刊年月
2009.02
雑誌コード
08069
判型
B5判
ページ数
144ページ

内容紹介

2008年の最高裁判決を振り返る。新聞やテレビニュースをにぎわす重大訴訟の報道も、事実のほんの一端を紹介するにすぎない。その裏には当事者たちの歓喜、落胆などの渦巻く想いや、支える法曹や支援者たちの仕事がある。訴訟にかかわった弁護士が、事件の背景、訴訟の内容・経過、問題の所在などを紹介。

■現代の人権

「誤判」という人権侵害/白取祐司



■立法と現場

経営承継円滑化法――中小企業の経営承継を円滑にするための特例/浦東久男



■ロー・ジャーナル

教員免許更新制導入をめぐる法的問題/市川須美子



■法科大学院探訪

少人数教育の真価を問う――専修大学法科大学院/平井宜雄教授・石村 修教授に聞く



●特集=最高裁判決2008――弁護士が語る



過払金返還訴訟――空白期間問題と残された最大の論点 最二小判2008・1・18/北村 栄

ダスキン株主代表訴訟――たった一人の原告、苦難を乗り越えて 最三小決2008・2・12/加藤真朗・坂野真一

仙台・北陵クリニック筋弛緩剤点滴事件訴訟――「事件の不存在」を証明する 最三小決2008・2・25/阿部泰雄

横浜事件再審上告審――再審審理審から再審公判判決まで 最二小判2008・3・14/大島久明

国籍法違憲訴訟――大法廷判決獲得までのあゆみ 最大判2008・6・4/近藤博徳

沖縄密約訴訟――日米関係の根幹を揺るがす権力犯罪を問う 最三小決2008・9・2/藤森克美



■ロー・クラス



法思想史から現代の法を考える――ロックの自然権論から見えてくること/河見 誠

裁判員裁判と刑事弁護の課題(全3回)第3回 討論:実務で何が求められるのか



都市型公設事務所の挑戦――弁護士を待つ人々の中へ(15)

 臨床教育を担う使命――渋谷パブリック法律事務所の到達点/道あゆみ



現代司法書士論(12)第3部:訴訟その他分野3 法律判断権と司法書士/松永六郎



法令読解心得帖──法律学習はじめの一歩(27)(最終回)

 法律学習の壁を越える【鼎談】/吉田利宏・いしかわまりこ・佐藤 篤



連続対談:21世紀の国際社会と法――国際法の生きた姿を考える(16)(最終回)

 国際政治と国際法の間で/藤原帰一・大沼保昭



発信 憲法地域事情(6)【北海道編】積雪寒冷地における障害者の移動の自由/岩本一郎



人権の臨界――路上の呼び声を聴く(24)(最終回)

 人権の臨界――現実と憲法をつなぐもの/笹沼弘志



憲法 解釈論の応用と展開(12)人権各論(2)表現の内容規制・内容中立規制/宍戸常寿



行政法 事案解析の作法(12)保育園の入園拒否/大貫裕之・土田伸也



基礎トレーニング民法総則(24)他人による法律行為(その2)/中舎寛樹



物権法講義(12)第3章:占有権(1)占有の観念と形態/河上正二



セカンドステージ債権法(39)弁済(1)――弁済の提供/野澤正充



刑法各論で考える(18)個人法益に対する罪17――財産に対する罪8(横領罪2・背任罪1)/伊東研祐



会社法入門――市民・消費者の視点から考える(6)計算――剰余金の捻出と取締役の裁量/上柳敏郎



■最新判例演習室

憲法/榎 透

行政法/野口貴公美

民法/原田昌和

商法/鳥山恭一

民事訴訟法/上田竹志

刑法/松宮孝明

刑事訴訟法/正木祐史

労働法/小宮文人



■ライブラリー

書評■山野目章夫著『不動産登記法入門』/植本幸子

新刊ガイド



■ロー・フォーラム

裁判と争点

立法の話題

最新立法インフォメーション

司法改革ウォッチング■日本司法支援センター現場レポート(最終回)/法テラス壱岐法律事務所

法科大学院生レポート

司法修習生

弁護士事件ファイル

司法書士の生活と意見

判事補メモ



●年間総目次(2008年4月号~2009年3月号)

法学入門2009

法律学の主要7分野(憲法、行政法、民法、民事訴訟法、商法・会社法、刑法、刑事訴訟法)を分かりやすく解説。入門者が法実務の世界を知るための、民事訴訟・刑事訴訟実務の入門解説も提供。憲法学・民法学・刑事法学の人物伝、読書案内など、新学期が待ち遠しくなる話題満載の法学入門。