雑誌詳細:法律時報  2009年11月号

2009年11月号 通巻 1015号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
雇用の危機と労働法の課題
定価:税込 1,676円(本体価格 1,524円)
在庫なし
発刊年月
2009.10
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
160ページ

内容紹介

現在の雇用の危機に対するために労働法は期待される役割を果たし得ているか。憲法・国際経済法からの問題提起に労働法学が応える座談会と、他の諸国での経験から学び得るものを探る論稿からなる、意欲的な特集。

【法律時評】

総選挙・政権交代と憲法/森 英樹



■特集=雇用の危機と労働法の課題



《座談会》雇用の危機と労働法の課題/須網隆夫・石川健治・和田 肇・大内伸哉・小畑史子(司会)

雇用危機と労働法制――ドイツ法における対応/皆川宏之

「雇用」の保障と労働法――フランス労働法からの示唆/奥田香子

イギリスにおける労働市場の柔軟性と非典型雇用の法規制/岩永昌晃

違法解雇に対する救済方法における事業規模の意義――イタリアの個別的解雇規制を題材として/小西康之

交渉代表の選出と被用者の選択――アメリカ労働法からの示唆/竹内(奥野) 寿

アジア労働法研究から見えてくる日本/香川孝三



【論説】

米軍人の事実的不法行為と国の責任について/淡路剛久

ローマ法とヨーロッパ文化(下)/ラインハルト・ツィマーマン=小川浩三訳



憲法理論の再創造(16)

平等理論――「審査基準論」の行方/平地秀哉



公私協働の最前線(18)

イギリスにおける公的サーヴィス給付の受託者と司法審査/岡村周一



多角的法律関係の研究(17)

「マンション分譲取引」と多角的法律関係/西島良尚



新信託法制と流動化・証券化(11)

事業証券化と自己信託・2/宮澤秀臣



【取引法研究会レポート】

債権譲渡禁止特約についての一考察/吉岡伸一



【B&Aレビュー】

西希代子「遺留分制度の再検討」●民法学のあゆみ/横山美夏



【民事判例研究】

損害軽減と416条1項にいう損害の範囲/廣峰正子



【特別刑法判例研究】

深夜路上でのサイクリングに際し、防御用として催涙スプレーを隠匿携帯した行為が、軽犯罪法1条2号にいう「正当な理由」によるものであったとされた事例/田川靖紘



【労働判例研究】

一般職員と嘱託職員との賃金格差と均衡待遇原則――京都市女性協会事件/宮崎由佳



【史料の窓】

沼間守一の国会開設論/福井 淳

2009年学界回顧

08年10月から09年9月までに発表された法学界の主要書籍・論文を各法分野別にセレクトし、その理論動向と問題関心を分析した好評の大特集、2009年版。憲法/行政法/情報・メディア法/教育法/租税法/刑法/刑事政策/民法(財産法)/民法(家族法)/土地法/信託法/医事法/交通法/環境法/商法/保険・海商・航空法ほか