雑誌詳細:法学セミナー  2010.1

2010.1 通巻 661号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
用語で確認 国際法の「常識・非常識」
[特集2]
最高裁判決2009
弁護士が語る(上)
定価:税込 1,153円(本体価格 1,048円)
在庫なし
発刊年月
2009.12
雑誌コード
08069
判型
B5判
ページ数
144ページ

内容紹介

大使館には「治外法権」があり、国内法では裁けないと思われているが……本当にそうなのだろうか? 一般の報道でも接する「武力行使」や「領海侵犯」などの用語を切り口に、国際法の常識を身につける。

■現代の人権

老いと人権/白藤博行



■立法と現場

漸く制定された「公文書管理法」と私たちの公文書/紙谷雅子



■ロー・ジャーナル

失業者の生活保障――現状と課題/脇田 滋



●特集=用語で確認 国際法の「常識・非常識」



本特集のねらい/小寺 彰

武力行使とは何か/森川幸一

国家とは何か/臼杵英一

条約の解釈とは何か/山形英郎

「領海侵犯」とは/西村 弓

大使館は「治外法権」か/森 肇志

国際裁判所の判決はどのような効力をもつか/玉田 大



●特別企画=最高裁判決2009――弁護士が語る(上)



中国残留邦人国家賠償請求訴訟――人権を取り戻すための訴訟

 最一小決2009・2・12/石井小夜子

柏崎・刈羽原子力発電所訴訟――官は裁かず、天が裁く

 最一小判2009・4・23/和田光弘



■ロー・クラス

法の解釈について――民法の解釈を例として(後編)/前田達明



都市型公設事務所の挑戦――弁護士を待つ人々の中へ(25)

 神奈川における都市型公設事務所の可能性/間部俊明



現代司法書士論(22)第7部:司法制度分野1 ADRと司法書士/安藤信明



法学入門――自由に考えるための作法(4)民事訴訟法(2)――新堂幸司/小粥太郎



発信 憲法地域事情(16)【栃木編】

 谷中村を追いつめたもの――足尾鉱毒事件の現場に今立って/大石和彦



憲法 解釈論の応用と展開(22)統治機構(4)内閣/宍戸常寿



行政法 事案解析の作法(19)

 公道上の点字ブロックの設置不備による損害賠償責任/大貫裕之・土田伸也



現行民法典を創った人びと(9)/七戸克彦

 主査委員(6)――元田肇・三崎亀之助

 外伝(5)――二回試験



不動産法入門(10)不動産の所有(1)都市計画による不動産所有権の制限/秋山靖浩



基礎トレーニング民法総則(34)一般条項(公共の福祉・信義則)/中舎寛樹



担保物権法講義(2)第2章:留置権/河上正二



セカンドステージ債権法(49)不当利得の諸類型(3)――不法原因給付・支出不当利得/野澤正充



刑法総論の考え方(10)

 法益主体の同意(その2)――有効要件・錯誤に基づく同意・危険の引受け/松原芳博



刑法各論で考える(28)/伊東研祐

 社会法益に対する罪9――風俗に対する罪2(礼拝所不敬及び墳墓に関する罪2)

 国家法益に対する罪1――総説・国家の存立に対する罪(内乱・外患・国交罪)、国家の作用を妨害する罪1(公務執行妨害罪)



会社法入門――市民・消費者の視点から考える(16)

 役員の選解任――人事による株主の会社コントロール/上柳敏郎



国際民事訴訟法講義――国内訴訟から考える(4)

 国際裁判管轄の判断枠組み/古田啓昌



■最新判例演習室

憲法/榎 透

行政法/大久保規子

民法/吉永一行

商法/鳥山恭一

民事訴訟法/上田竹志

刑法/豊田兼彦

刑事訴訟法/豊崎七絵

労働法/本久洋一



■ライブラリー

書評■滝井繁男著『最高裁判所は変わったか――一裁判官の自己検証』/中川丈久

書評■吉田利宏・いしかわまりこ著『法令読解心得帖――法律・政省令の基礎知識とあるき方・しらべ方』/弥永真生

新刊ガイド



■ロー・フォーラム

裁判と争点

立法の話題

最新立法インフォメーション

司法改革ウォッチング■裁判員制度の動きをみる/下着泥棒の強盗致傷事件



法科大学院生レポート

司法修習生

弁護士事件ファイル

司法書士の生活と意見

判事補メモ

なぜいま「法教育」か

現在、新たな「法教育」の議論と検討が進んでいる。「法教育」とは一体何か、「法教育」がなぜいま議論されるのか、「法教育」を実践するためのハードルは何か、といった根本から分かりやすく解説。法を学ぶ者のための「法教育」入門。