雑誌詳細:法律時報  2010年6月号

2010年6月号 通巻 1023号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
裁判員時代における死刑問題
定価:税込 1,676円(本体価格 1,524円)
在庫なし
発刊年月
2010.05
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
164ページ

内容紹介

裁判員制度の実施と政治状況の変化により、死刑制度を改めて見直すべき機会となっている今こそ、市民が参加する裁判と死刑制度の問題について多角的に検討する。

【法律時評】

「六〇年安保」から五〇年/森 英樹



■特集=裁判員時代における死刑問題



裁判員裁判から死刑を問い直す──本特集の趣旨/水谷規男

大量死刑時代の終焉?──厳罰主義の後始末/石塚伸一

《座談会》裁判員裁判の下で死刑の縮減・廃止を展望できるか

 /石塚伸一・後藤貞人・田鎖麻衣子・水谷規男(司会)

死刑判断と陪審の精神的負担──合衆国の経験から/岩田 太

死刑事件と鑑定/岩田 務

誤判と死刑──米国イノセンス・プロジェクトからの示唆/指宿 信

国際人権法と死刑/熊谷 卓

死刑と憲法──裁判員制度の実施に際しての一視点/高井裕之



【論説】

概要・振込法の全体的構造──新たな理論構成の試み/安達三季生

市民法学とホロコースト──アウシュヴィッツ・ミュージアムのガイド・中谷剛氏のこと/篠原敏雄

「SLAPP」とは何か──「公的意見表明の妨害を狙って提訴される民事訴訟」被害防止のために/烏賀陽弘道



民法改正を考える15

債権法改正の重要な問題点と実務家からの改正試案/児玉隆晴



憲法理論の再創造22

政党と討議民主主義/毛利 透



多角的法律関係の研究22

「多角的法律関係」規律のための法理形成試論/伊藤 進



【B&Aレビュー】

飯田亘之「『安楽死の意図は患者の死亡、鎮静の意図は苦痛緩和』

という二極分化的思考の問題点」●刑事法学の動き/中山研一



【民事判例研究】

コンビニ・フランチャイズ契約におけるチャージ算定方式と廃棄ロス/木村義和



【刑事訴訟法判例研究】

布川事件第二次再審請求特別抗告審決定/斎藤 司



【労働判例研究】

JR採用候補者名簿不記載による不法行為における損害と賠償請求権の

消滅時効起算点──鉄道建設・運輸施設整備支援機構事件国労第一次訴訟控訴審判決/林 誠司



【史料の窓】

明治期の貴族院多額納税者議員──「鎌田勝太郎関係文書」について(2)/小林和幸

2010年7月号(6月26日発売)

特集=司法制度改革・改正行訴法と行政法判例の展開(仮題)

改正行政事件訴訟法施行後の行政法判例を検討し、解釈論上および立法論上の課題を提示するとともに、行政法判例の展開から司法制度改革の位相を明らかにする。