雑誌詳細:法学セミナー  2010.9

2010.9 通巻 669号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
誤判・冤罪の最新事情を追う
定価:税込 1,153円(本体価格 1,048円)
在庫なし
発刊年月
2010.08
雑誌コード
08069
判型
B5判
ページ数
136ページ

内容紹介

足利事件の劇的な展開は記憶に新しい。しかし、再審請求が幾度もなされ、冤罪が疑われる事件はまだまだある。誤判と冤罪の実態に迫る、ドラマティカルな刑事法特集。

冤罪、再審と裁判員裁判……村井敏邦

――足利試験を素材として



名張事件……水谷規男

――自白神話に科学の目でいどむ



布川事件……豊崎七絵

――供述証拠にどう向き合うか



日産サニー事件……川崎英明

――結論を分けた旧証拠の再評価



横浜事件……田淵浩二

――再審免訴に終わった無罪事件



[誤判・冤罪を考える視点/論点]

第三者機関の意義……福島 至

誤判・冤罪と死刑……三島 聡

冤罪被害とは何か……山田悦子





[巻頭言]

■最終回■

戒能通孝 または「エリート」としての「市民」……樋口陽一





[ロー・ジャーナル]

「顔の傷」補償の男女間格差をめぐる京都地裁違憲判決……新井 誠

子ども代理人――検討の始動……本山 敦





[ロー・アングル]

韓国における恩赦のあり方と改正赦免法……田中俊光



憲法・天皇・政治(上)……中林暁生



記者ときどき学者の憲法論 6……山田隆司

――巨大広告と景観利益



発信 憲法地域事情 24[総論編]……小谷順子

条例による有害図書規制の行方



現行民法典を創った人びと 17……七戸克彦

査定委員(14)三浦 安(15)河島 醇(16)神鞭知常

外伝(13)五大法律学校(その3)専修大学



■最終回■

法学入門――自由に考えるための作法 12……小粥太郎

行政法 藤田宙靖





[ロー・クラス]

■最終回■

憲法 解釈論の応用と展開 30 総合演習(4)……宍戸常寿

答案作成上の注意



プロト・ディシプリンとしての読むこと 憲法 6……蟻川恒正

事実を読む(2)



担保物権法講義 10……河上正二

第5章:抵当権(その4)――抵当権の優先弁済的効力とその実現



セカンドステージ債権法 57……野澤正充

違法性の判断(2)――人格的利益(2)・財産的利益



不動産法入門 18……秋山靖浩

不動産の所有(9) 区分所有建物の建替え



■最終回■

会社法入門――市民・消費者の視点から考える 24……上柳敏郎

法律実務能力とその学修――知識と解釈適用力(個別と全体)



国際民事訴訟法講義――国内訴訟から考える 12……古田啓昌

当事者適格



刑法総論の考え方 18……松原芳博

過失犯・その1



刑事訴訟法入門 6……緑 大輔

対物的強制処分の執行――「必要な処分」の法的規律



[最新判例演習室]

憲法■衆議院小選挙区選出議員の選挙区割り規定の合憲性

/榎 透

行政法■地方議会の裁量と市議会議員費用弁償条例の適法性

/野口貴公美

民法■所得税の過大申告と事務管理の成否

/吉永一行

商法■組織再編公表後に株式を取得した株主による株式買取請求

――ダイワボウ情報システム株式会社事件/鳥山恭一

民事訴訟法■訴訟係属中の承継人による共同訴訟参加の可否

/上田竹志

刑法■インターネット上の表現行為と名誉毀損罪の成否

/豊田兼彦

刑事訴訟法■精神鑑定の信用性判断の一事例

/正木祐史

労働法■一年契約の嘱託職員(専任講師)の期間途中の解雇

――東京都自動車整備振興会事件/山下 昇



[ライブラリー]

ブックレビュー

西谷 元=編著

『国際法資料集』

川崎恭治



新刊ガイド





[ロー・フォーラム]

裁判と争点

立法の話題

最新立法インフォメーション

司法改革ウォッチング――裁判員制度の動きをみる

――これは強盗事件ではありません





[コラム]

法科大学院生レポート

司法修習生

弁護士事件ファイル

司法書士の生活と意見

判事補メモ

法学セミナー10月号(増大号)

基礎法学で世界を知る

法は技術知である。現実の場面で機能しなければ役立たない。しかし法解釈を底で支えるのは、法の価値を追求する基礎法の力である。基礎法の世界を知り、この世界を基礎法で知ろう。

2010年9月11日発売予定 予価1,200円(税込)