雑誌詳細:法律時報  2012年8月号

2012年8月号 通巻 1050号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
裁判員制度と新しい刑事手続の現在
定価:税込 1,676円(本体価格 1,524円)
在庫なし
発刊年月
2012.07
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
160ページ

内容紹介

公判中心主義の再生という視点から、裁判員制度とそれにともなう「新しい」刑事手続全体について、現在の課題に理論的検討を加え、進むべき方向を示す。

■特集=裁判員制度と新しい刑事手続の現在



裁判員制度における民主主義と自由主義――本特集の趣旨に触れながら……葛野尋之

被疑者取調べの「可視化」――録画DVDの証拠利用の是非……正木祐史

証拠開示……松代剛枝

裁判員制度下における精神鑑定の課題……本庄 武

伝聞法則と供述調書……堀江慎司

事実認定……中川孝博

評議の適正の確保と評議の秘密……三島 聡

控訴審における事実誤認の審査――最判平24・2・13の意義……田淵浩二



■小特集=重大・組織的な人権侵害に対する国際社会の対応



国連人権機構による対応と課題……今井 直

重大・組織的な人権侵害とヨーロッパ人権条約制度

 ――チェチェン紛争に対する対応を中心に……小畑 郁

国連安保理による重大且つ組織的な人権侵害への対応と保護する責任

 ――冷戦後の実行とリビア、シリアの事例を中心として……清水奈名子

重大・組織的な人権侵害事態と国際刑事裁判所(ICC)……東澤 靖



●論説

財産権保障における「近代」と「前近代」――震災とTPPを契機とする再考・8……中島 徹

契約(債務)不履行による損害賠償の基本構想……白石友行

要件事実論と中国における民事裁判……小林正弘



【取引法研究会レポート】

立替払契約と既払金返還――最(三小)判平23年10月25日判決をもとにして……島川 勝



【強行法と任意法】

学説・判例にみる法定債権規定の強行法規性……織田博子



【刑事訴訟法理論の探究】

別件逮捕・勾留と余罪取調べ――実体喪失説の有力化と本件基準説の課題……京  明



【民事判例研究】

教育内容の変更に係る学校の裁量と保護者の期待との関係……星野 豊



【特別刑法判例研究】

常習賭博事案における「犯罪収益」の算定……野村健太郎



【史料の窓】

政党と主義と分立……福井 淳



最高裁新判例紹介

新法令解説

文献月報・判例評釈

メモランダム

2012年9月号(8月27日発売)予価1600円(税込)

特集=国際社会におけるルール形成と国内法

国際社会におけるルール形成の動きが国内法にどのような影響を及ぼしているか。行政、人権、刑事法、金融法、会社法、租税法、環境法、経済法など、近時の重要な事象に即して検討する。