雑誌詳細:法律時報  2018年10月号

2018年10月号 通巻 1130号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
家族への公的介入
定価:税込 1,925円(本体価格 1,750円)
在庫なし
発刊年月
2018.09
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
168ページ

内容紹介

家族内の弱者を支援せず、ただ自己責任をとらせるという日本家族法の特徴は、家族に対するこの国の諸政策に一貫して現れていないだろうか。民法だけにとどまらず、複眼的に考察する。

【法律時評】
リアリティを失った日本の死刑……浜井浩一


■特集
家族への公的介入

家族への公的介入——企画の趣旨……水野紀子
家族への法的介入と憲法——夫婦同氏強制を素材として……蟻川恒正
婚姻への公的介入……森山浩江
親子関係と公的介入——生殖補助医療の立法に向けて……木村敦子
家事事件手続における諸問題……今津綾子
児童虐待への国家介入——分析的考察……横田光平
精神保健福祉法に基づく非自発的入院における本人と家族……太田匡彦
社会主義国家ソ連と家族——法による自由、援助、介入……河本和子
死と臓器移植への公的介入……米村滋人


■小特集
景表法の実現方法の多様性

企画趣旨……根岸 哲
景表法の実現方法の多様性と違反要件論……白石忠志
表示に際しての「確認」に関する考察……古川昌平
景表法の実現方法の多様性——独禁法の視点から……泉水文雄

●新連載
中間総括・刑事司法改革・1-1
企画趣旨……川崎英明・後藤 昭・白取祐司
裁判員制度——その現状と課題……川崎英明

●連載
憲法の規整力・2-1
憲法典のデザイン——「簡潔・厳格」モデルの意義と限界……山本龍彦
憲法秩序の変動と解釈の担い手——浦和事件と「憲法争議」……出口雄一

原発問題から検証する公法理論・8-1
わが国における原子力災害対策について(上)……小澤久仁男

拐取罪を巡る比較法的・沿革的分析 8-1
スイス刑法における未成年の子の奪い合いを巡る議論状況(上)……深町晋也

【B&Aレビュー】
金 尚均『差別表現の法的規制——排除社会へのプレリュードとしてのヘイト・スピーチ』……遠藤比呂通

野川 忍『労働法』……水島郁子

【債権法判例の行方】
改正民法468条1項に基づく抗弁の放棄……石田 剛

【特別刑法判例研究】
ストーカー規制法2条1項の「目的」該当性および同項1号「見張り」該当性について……永井紹裕

【労働判例研究】
求人票と異なる労働条件通知書への同意の効力——デイサービスA社事件……小山敬晴

【史料の窓】
「石黒文庫」所収の小池正直「軍医制度意見」……日向玲理

最高裁新判例紹介  新法令解説  文献月報・判例評釈  メモランダム

2018年11月号(2018年10月27日発売)予価1750円+税

特集=現代法における「人間」の相対化(仮題)