雑誌詳細:法学セミナー  2021年11月号

2021年11月号 通巻 802号

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毎月12日発売
[特集1]
子どもと学校
定価:税込 1,540円(本体価格 1,400円)
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在庫なし
発刊年月
2021.10
雑誌コード
08069
判型
B5判
ページ数
134ページ

内容紹介

「子ども」の権利実現に関する議論が活発化している昨今の状況を受け、法学上の「子ども」の概念、さらには「学校」をあらためて考える。

※『法学セミナー』の電子書籍Kindle版(法セミe-book)は、各号の特集記事部分を電子書籍化したものです。連載記事などは含まれていません。

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特集= 子どもと学校
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憲法学にとっての子ども期の個人
──「子どもの権利」の課題と現状を考える
…………西山千絵 

「子ども」の法定年齢の比較法的検討
──18歳は「大人」か「子ども」か
…………山口直也 

近代日本法における子ども
──教育法制およびその周辺の子ども
…………田中亜紀子 

「学校」における「子ども」の人権
──最近の校則裁判を素材として
…………大島佳代子 

熟議による法教育
──熟議民主主義を活用した主権者教育
…………中平一義 

子ども・若者支援における教育と福祉の「連携」
…………中嶋哲彦 

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●特別寄稿●
長期化するコロナ危機において問われる人権と行政
──2021年4月、名古屋大学でのシンポジウムの記録
…………稲葉一将 

●法学者の本棚●
壮絶なまでに情熱的な作品……佐藤拓磨
──アルベール・カミュ著 清水徹訳『シーシュポスの神話』 

#ゼミを語ろう●慶應義塾大学総合政策学部 斉藤邦史ゼミ(民事法律実務) 

●論 説●
時計、青いバラ、そして、コーポレート・ガバナンス
──コーポレート・ガバナンス改革は日本企業に力をもたらすのか?
…………仮屋広郷 

再審制度の現状と「再審法」改正に向けた動き
──再審制度の「イロハのイ」から最前線まで
…………鴨志田祐美 


●連 載●
ここに弁護士がいてよかった 【第3回】「自由業の極地」
──誇るべき常駐のその先に
…………小川陽一 

FOCUS憲法2 【第10回・最終回】[座談会]制度形成と権利論、そして「憲法論の居場所」(その2・完)
……木下智史=松本和彦=村西良太=片桐直人=伊藤 建 

契約法を考える 【第8回】意思表示の瑕疵
──錯誤論を中心に
……山城一真 

紛争類型で学ぶ民法演習 【第19回】請負契約について学ぶ(発展編)
──建設中の建物が滅失・損傷した紛争事例を素材として
……千葉惠美子 

債権法講義[各論] 【第53回】一般的不法行為の成立要件(その2)
……河上正二 

裁判実務と対話する刑法理論 【第8回】性犯罪の量刑(その4・完)
……小池信太郎

応用刑法2[各論] 【第40講】放火罪における建造物の現住性
……大塚裕史 


●最新裁判例研究●
行政法……平 裕介 
「表現の不自由展かんさい」
公の施設利用取消処分執行停止申立事件
[大阪高決令和3・7・15 LEX/DB:25571687]

民 法……茂木明奈 
保証人が有する分別の利益の性質
[札幌地判令和3・5・13 裁判所ウェブサイト]

民事訴訟法……濵田陽子 
決議取消訴訟継続中の事情変更と訴えの利益
[最一判令和2・9・3 民集74巻6号1557頁]

刑事訴訟法……滝谷英幸 
裁判員裁判といわゆる刺激証拠
[大阪高判令和3・4・19 LEX/DB:25571524]

●書 評●
メグ・レタ・ジョーンズ著 石井夏生利 監訳『Ctrl+Z 忘れられる権利』
…………成原 慧 

志田陽子・榎澤幸広・中島 宏・石川裕一郎 編『映画で学ぶ憲法2』
…………中島 徹 

鴨志田祐美『大崎事件と私──アヤ子と祐美の40年』
…………松宮孝明 

法学セミナー2021年12月号
■予価1540円(税込)/2021年11月12日発売予定

特集= 言論に対するゆるしと制裁
          ──ネット空間における言葉の暴力と侮辱罪の法定刑見直しを受けて

SNSでの誹謗中傷によって自殺するなど、ネット上での発言が事件となることが増加している現状に鑑み、言論の自由とそれに対する制裁の是非を考える。