雑誌詳細:こころの科学  2024年3月号

2024年3月号 通巻 234号

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偶数月17日発売
[特別企画]
「こころの病気」と呼ぶ前に
——診断とは何だろうか
兼本浩祐/編
定価:税込 1,496円(本体価格 1,360円)
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在庫僅少
発刊年月
2024.02
ISBN
978-4-535-14134-6
雑誌コード
63957
判型
B5判
ページ数
132ページ
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内容紹介

医療にとどまらない支援の全体を考える時、ある人を「こころの病気」と呼ぶことにはどんな意味があるのか。診断の一歩手前で考える。

■巻頭に 睡眠のニューロダイバーシティ……吉川 徹
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■特別企画 「こころの病気」と呼ぶ前に——診断とは何だろうか     
兼本浩祐=編(中部PNESリサーチセンター)
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●臨床の現場から

精神療法からみた「診断とは何か」……村上伸治

思春期外来での臨床から……武井 明

生活を支えるかかわりこそ——認知症診断後の対応……上田 諭

統合失調症の病名告知はどうあるべきか
  ——システムからの疎外に抗して……堀 有伸

大人の自閉スペクトラムとは何だろうか?……内山登紀夫

ギャンブル・ゲーム・ネットへの依存を「診断」する功罪
  ……佐久間寛之

身体面の検査で診断できない疾患を「診断」する功罪
  ……宮岡 等


●さまざまな視点から

精神医学の歴史から考える……村井俊哉

精神鑑定における「診断」……安藤久美子

病跡学から精神科診断について考える……田中伸一郎

スピリチュアルケアから考える——一個人であるということ
  ……井原 裕

心理職の立場から考える……深津千賀子

「統合失調症」という診断と「声が聞こえる」という体験
  ……松本葉子

精神科診断のポテンシャルとしての暴力性……兼本浩祐

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■論説
長期入院患者の退院意欲を取り戻す——「退院支援」という精神療法
  ……中村 充

■新連載
性暴力とわたしたち——未来を生きるレジリエンス(1)
  自分の物語を語るということ……新井陽子

■連載
アタッチメントを学ぼう——関係性の理解と支援(9)
  アタッチメントと病理・障害……北川 恵

みえているけど“気づかないこと”——ナラティヴの向こう側(4)
  しんどさから抜け出すために……山本智子

ケアを支える言葉と対話——こころを診る、そのまえに(2)
  こころの傷を想像する……大石 智

こころとキャリアの羅針盤——働く人と職場を支える(5)
  若年層の適応支援とキャリア支援……松本桂樹

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■ほんとの対話
宮岡 等 編集代表『職場のメンタルヘルスケア入門』……大塚泰正
平島奈津子『〈効果的な〉精神科面接』……佐藤晋爾
津川律子、遠藤裕乃 編『まちにとけこむ公認心理師』……岡本かおり

■こころの現場から
子どもの権利について、子どもと対話する(子どもアドボカシー)
  ……山口有紗
お金のこと(私設心理相談)……今井たよか

■伝言板



こころの科学 235号(2024年5月号)

特別企画= 感覚をめぐる子どもの困りごと

発達に特性をもつ子どもたちは、感覚過敏・鈍麻、運動などをめぐって困ることが多い。学校や支援現場での具体的対応を考える。

●2024年4月16日発売予定/予価1,496円