雑誌詳細:法律時報  2024年8月号

2024年8月号 通巻 1206号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
ロビイングとルールメイキング
定価:税込 2,090円(本体価格 1,900円)
在庫あり
発刊年月
2024.07
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
180ページ
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内容紹介

法律とは、多用な私益が「公益」へと収斂したものと考えるべきか。裏金問題で揺れる日本でいま、ルールメイキングの本質を問う。

【法律時評】
株主代表訴訟の意義を問い直す……加藤貴仁
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■特集= ロビイングとルールメイキング
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企画趣旨……渕 圭吾 

日本におけるルールメイキングとロビイング——現状と課題
  ……中川丈久 

国際機関における私法の形成……原 恵美 

ドイツにおけるロビイングの法的規律と透明性……横内 恵 

アメリカ合衆国におけるロビイングと憲法……二本柳高信 

多様な私益が「公益」へと収斂する過程とその規律
  ……渕 圭吾 

米国の内国歳入法典162条(e)について……増井良啓 

委任立法における「私益」と統制
——医薬品の郵便等販売規制省令を素材に……張 栄紅 

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■小特集 不動産の相続と登記——日本登記法学会第8回研究大会

相続登記の促進と民法・不動産登記法の改正
——相続による権利移転法理の形成……松尾 弘 

相続登記の申請義務化と司法書士実務
——過料に関する規定の創設を踏まえて……北詰健太郎 

不動産の相続と土地家屋調査士の実務……丸山晴広 

講評——【炎上覚悟】日本登記法学会第8回大会への自由な感想
  ……荒井達也 

「不動産の相続と登記」に関する報告についての質疑応答等
  ……水津太郎 


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●論説
デジタルプラットフォームとグローバル・ガバナンス(上)
——Facebook監督委員会など民間主導のガバナンスの展開
  ……内記香子


●連載
信用の基礎理論構築に向けて・12-2
ある公証人の破産(中)
——フランスにおける「公証人信用」研究の端緒として
  ……齋藤哲志 

宗教団体とデモクラシー・法・3-2[最終回]
政教分離と信教の自由(下)……小島慎司 

法をめぐるミスコミュニケーション・9-2
限界事例としての法と情報の関わり——角田論文を承けて
  ……郭 薇 

eSportsをめぐる法
——文化・産業政策を支える法のゆくえ・2
  ……西村友海 

紛争が戦争とならないために
——領域支配をめぐる対立の制御における国際法の役割・21 [最終回]
連載を振り返って……西 平等 

幻の創文社版『憲法綱要』とその批判的検討・18
権力分立の「現代」的変容と樋口憲法学
——デジタル・プラットフォームの〈統治性〉……山本龍彦 

行政法学のリ・デザイン——二元的思考を超えて・10-2
羈束と裁量のはざま(下)……巽 智彦 

平成民法学の歩み出し・35 [最終回]
実質的契約自由と約款規制・不当条項規制
——山本豊『不当条項規制と自己責任・契約正義』
  ……吉永一行 

日中会社法の比較・10
新株発行の目的と類型・株式発行による
支配権の移転・少数株主の締め出し……神田秀樹・朱大明 

著作権法と刑法の語らい・15
[著作権の侵害主体をめぐる議論]規範的行為主体論と刑法(上)
——法領域間の架橋を目指して……西貝吉晃 

【特別刑法判例研究】
軽犯罪法1条2号の「正当な理由」が認められた事例
  ……木崎峻輔 

【労働判例研究】
会食時の言動を理由とする内定取消の効力
——兼松アドバンスド・マテリアルズ事件……石田信平 

【史料の窓】
国立の土地のゆくえ……今津敏晃


新法令解説/文献月報・判例評釈/メモランダム


※「公判外供述の比較法研究」は休載します。



法律時報 2024年9月号

特集=公共政策の形成・実現方法のダイナミズム——行政と司法の協働の可能性

行政と司法それぞれの特徴を踏まえ、協働の可能性を探りながら、公共政策を形成・実現するための手法・仕組みを解明する。

■予価:税込 1,925円/2024年8月27日発売