雑誌詳細:法律時報  2025年5月号

2025年5月号 通巻 1215号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
「法律」の現代的意義と課題
定価:税込 2,200円(本体価格 2,000円)
在庫あり
発刊年月
2025.04
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
192ページ
定期購読申込ページへ

内容紹介

いま、「法律」の役割は損なわれつつあるのか。法律の現代的意義と課題を、民主主義的意義と自由主義的意義に分けて検討する。

【法律時評】
AIと知的財産権——「温故知新」と「不易流行」……小島 立
_______________________________

■特集=「法律」の現代的意義と課題
_______________________________

総論——企画趣旨説明を兼ねて……曽我部真裕 

現代における「法律」の憲法学的意義——ドイツ公法学の観点から
  ……宮村教平 

くじ引き民主主義と民意の反映……石原佳代子 

立法評価——立法の質を向上するための制度及び手法に関する考察
  ……木下和朗 

内閣法制局の立案事務の活用可能性に関する考察
——A wakening of the Inflexible Bureau ?
  ……奥村公輔 

法制執務の観点から見た「法律」の変容と課題
——法令の一部改正における「新旧対照表」方式について
  ……橘 幸信 

法の多元化・ソフト化と議会制定法の役割・あり方……川崎政司 

_______________________________

■特別企画
受刑者の選挙権を考える(下)
——普通選挙100年からその先へ

憲法問題としての受刑者選挙権
——象徴的論証による選挙権剥奪の終わりに向けて……木下昌彦 

[座談会]憲法学・国際人権法学・刑事政策学との対話から
  ……江島晶子・長谷部恭男・本庄 武・吉田京子・木下昌彦(司会) 


●論説
弁護士に法律事務所の名称変更を求める権利はないのか?
  ……長谷部恭男 

台湾におけるディープフェイクによる性的画像に関する
刑法規制の動向(上)……黄 士軒

****************************

●連載
メタ「法学入門」・7
民法学 その1……小粥太郎 

法的判断において「議論」が果たす役割の諸相
——法学と議論学との協働・4
要件事実論は普遍的な議論か
——要件事実論をウィーン売買条約(CISG)にあてはめてみた
  ……曽野裕夫 

民事法律扶助制度の改革・3
民事法律扶助制度をめぐる実証と理論……橋場典子 

憲法と家族法の交錯・5
令和6年民法改正と親権法の今後の検討課題……石綿はる美

行政法学のリ・デザイン——二元的思考を超えて・14-2
憲法学に学んで比例原則を鍛えなおす(下)
——行政法における目的と利益衡量……興津征雄 

名誉毀損・侮辱を巡る比較刑法研究・1-3
ドイツにおける名誉に対する罪(3)……嘉門 優 

拘禁刑時代の施設内処遇・7
刑事施設で治療的関係性を構築するには……毛利真弓 

公判外供述の比較法研究・4-1
イギリスの刑事手続上の公判外供述(1)……佐藤友幸 


【B&Aレビュー】
樋口陽一(聞き手 蟻川恒正)『戦後憲法史と並走して
——学問・大学・環海往還』……遠藤比呂通 

和田肇『労働政策立法学の構想』……中窪裕也 

吉田克己『物権法Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』●民法学のあゆみ……村田大樹 

蔡芸琦(サイ ユンチ)
「不同意性交等罪・不同意わいせつ罪の『不同意困難状態』」
●刑事法学の動き……斉藤豊治 


【労働判例研究】
労災保険料増額を予期した事業主は、労災不支給を求めるのか、
保険料増額を争うのか——あんしん財団事件……紺屋博昭 


【史料の窓】
「大東亜共栄圏」構想と松岡洋右……熊本史雄


新法令解説/文献月報・判例評釈/メモランダム



※「幻の創文社版『憲法綱要』とその批判的検討」は休載します。

法律時報2025年6月号

特集=「親密圏」を規律する刑法

「親密圏」に刑法的介入が期待される局面を検討し、その特性と固有の問題性を認識しつつ、新たな刑法学の在り方を模索する。

■予価:税込2,090円/2025年5月27日発売