書籍詳細:精神科臨床における症例からの学び方

精神科臨床における症例からの学び方

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  • 藤縄 昭
  • 紙の書籍
定価:税込 5,335円(本体価格 4,850円)
在庫なし
発刊年月
1994.12
旧ISBN
4-535-98126-4
ISBN
978-4-535-98126-3
判型
A5判
ページ数
264ページ
Cコード
C3047
ジャンル

内容紹介

日本の精神医学の症例研究は、滅多に遭遇することのないものを仮説構築的に論ずるものばかり。本書は、比較的日常的な事例をこれまでの経験や新しい知見をふまえ、多角的に検討する。新進気鋭の研究者による貴重な成果。

目次

序 章 精神科臨床における症例検討の意義
 1 はじめに
 2 症例の記載について
 3 診断について
 4 症例報告の意味について
 5 個別例から学ぶことについて
第1章 自我漏洩性症状を主症状とする事例
 1 症例
 2 考察
第2章 内因性精神病の一長期経過例
 1 症例
 2 経過の症候学的考察と筆者の意見
 3 研究会での討論
 4 診断再考と治療について
 5 考察
第3章 皮膚が汚いと訴える醜形恐怖症例の長期経過
 1 症例
 2 討論内容
 3 操作的診断基準による診断
 4 治療
 5 考察
 6 向精神薬服用中の妊娠について
第4章 頑固な身体症状を訴え続けた一男性例
 1 症例
 2 考察
第5章 「境界例状態」を病相性に呈した青年期例
 1 症例
 2 病像推移のまとめと診断をめぐって
 3 考察
第6章 精神分裂病の前駆状態を疑ったうつ病例
 1 症例
 2 診断時の診断について
 3 治療経過
 4 精神分裂病の前駆症状
 5 診断についての補足
第7章 全生活史の健忘の一事例
 1 症例
 2 研究会での討論
 3 診断
 4 治療
 5 考察
第8章 Cyclothymiaと考えられる一例
 1 症例
 2 研究会での討論内容
 3 診断
 4 「逃避型抑うつ」について
 5 境界性人格障害について
 6 治療
 7 問題点のレビュー
第9章 海外で精神病様症状を呈した日本人症例
 1 症例
 2 診断
 3 後日談
 4 考察
第10章 初老期から老年期への過渡期を遷延化したうつ病症例
 1 症例
 2 考察
第11章 長期間抑うつ状態を呈した人格障害の症例
 1 症例
 2 診断
 3 考察
 4 人格障害診断の問題点