書籍詳細:こころの診療室

こころの診療室

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  • 紙の書籍
定価:税込 1,760円(本体価格 1,600円)
在庫なし
発刊年月
1994.04
旧ISBN
4-535-98123-X
ISBN
978-4-535-98123-2
判型
四六判
ページ数
216ページ
Cコード
C3011
ジャンル

内容紹介

なにかと誤解され、非難されることが多い精神科医療。その中にあって、長年大学病院の精神科医をつとめ、より開かれた診療にこころを砕いてきた著者が、親しみやすい語り口で等身大の精神科医像を浮き彫りにする。

目次

1 こころの四季
 こころの悩み・こころの病い
 誰でもノイローゼになる
 私は誰でしょう症候群
 電報の名文章
 老年痴呆恐怖症
 対人恐怖症
 『七月四日に生まれて』
 突然の動悸
 漱石『行人』のなぞ
 誤解されるうつ病
 どくとる・マンボウと躁病
 小説『歯車』の恐怖
 私は精神障害者です
 『恍惚の人』
 この世の地獄
 筒井康隆氏の断筆宣言
 飽食の時代の落とし穴
 摂食障害の今昔
 現代人のなかの原始人
 実存不安
 こころの風景
 こころの豊かさ
 仕事レクリエーション
 群盲のひとり
 学術・教養雑誌の役割
 名前をもつバラ
 おばあちゃん子─志賀直哉
 続・おばあちゃん子─三島由紀夫
 みなし子─川端康成
 とかくに人の世は…
 『みだれ髪』余話
 作家と作品
 診療と教育のはざまで
 患者になった医者
 続・患者になった医者
 人生経験と臨床
 説明と同意
 臨床実習で学ぶこと
 評論と診断
 精神療法のさまざま
 見解の相違
 精神病院のイメージ
 精神衛生法の全面改定にあたって
 「ああ、弟よ、君を泣く」
 『病んでも』
2 診断と治療
 こころの病気を診る
 精神科の診察
 精神的状態像のいろいろ
 精神科的診断とはなにか
 どこまで「病いは気から」か
 三つのケース
 気から起こる病い
 気で悪くなる病い
 病いによる悩み
 神経症とはなにか
 ノイローゼという言葉
 神経症の定義
 神経症の諸学説
 神経症の種々相
 うつ病の通院治療
 対話
 患者の考える原因
 理解とまとめ
 治療の説明
 治療の継続
 精神分裂病の通院治療
 出会い
 薬
 生活療法、デイ・ケア
 薬のじょうずな使い方
 抗不安薬および睡眠薬
 抗うつ薬
 抗躁薬
 抗精神病薬