書籍詳細:分裂病の心理療法

叢書 心理臨床の知 分裂病の心理療法 治療者の内なる体験の軌跡

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  • 紙の書籍
定価:税込 1,870円(本体価格 1,700円)
在庫なし
発刊年月
1998.03
旧ISBN
4-535-56060-9
ISBN
978-4-535-56060-4
判型
四六判
ページ数
192ページ
Cコード
C3011
ジャンル

内容紹介

「分裂病コンプレックス」、それは治療者側にも発生する分裂病への感情・概念の集合体。それと真摯に向き合うことを治療の原点とする著者の内的体験の世界は描画療法の事例を介して極めてリアルである。中井久夫氏推奨。

目次

第1章 治療者の内的分裂病イメージ

 1 分裂病コンプレックスの意味

 2 治療者と分裂病コンプレックス

 3 分裂病コンプレックスとの仕事

第2章 治療的枠構造

 1 病院からの考察

 2 心理療法からの考察

 3 治療的枠構造の問題点

第3章 分裂病者と移転・逆移転

 1 感情面からの考察

 2 病棟での治療者の役割

 3 治療者の内なる治療写像と病者像

第4章 治療論と実際

 1 分裂病心因論

 2 薬物療法

 3 精神と身体

 4 病棟内での治療的力動作用

 5 慢性分裂病の治療

 6 家族と分裂病

 7 病院内での治療へのコンステレーション

 8 治療者と暴力

第5章 症例

 1 風景構成法による治療

 2 夢分析による治療

 3 妄想をひとつの物語として受け入れる治療

 4 妄想を失うことの意味

第6章 病院での自殺

 1 患者側から

 2 治療者側から

 3 病院側から

 4 おわりに

補 章 治療者の初期訓練

 1 治療者の精神衛生

 2 治療構造の把握

 3 実際

 4 訓練のその後