書籍詳細:現代の精神分析

現代の精神分析

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  • 小此木 啓吾
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  • 紙の書籍
定価:税込 1,540円(本体価格 1,400円)
在庫なし
発刊年月
1998.04
旧ISBN
4-535-56076-5
ISBN
978-4-535-56076-5
判型
四六判
ページ数
296ページ
Cコード
C3011
ジャンル

内容紹介

精神分析の生誕から100年。ウイーンから英米、世界へと拡がった精神分析は、基礎科学として、人間科学として、研究に臨床に豊かな応用機能を発揮している。単行本化にあたり、北山修との巻頭対談ほか、新稿6本を付す。(『こころの科学セレクション』は雑誌『こころの科学』に掲載された特別企画に最新の情報を加筆して、単行本化したものです。)

目次

[対談]精神分析の将来像
1 こころの働き
 こころの働き
2 パーソナリティとその病理
 パーソナリティとはなにか
 精神分析からみたパーソナリティの理解とその歴史
 精神分析からみた古典的なパーソナリティの病理
 米国力動精神医学におけるパーソナリティ障害研究の動向
 精神分析的治療への導入をめぐって
3 こころの発達と対象関係
 Y子ちゃんの場合
 新しい乳児研究がもたらしたもの
 スターンの発達理論
 スターンの発達理論の特徴
 従来の精神分析理論との異同
 再びY子ちゃんの場合
4 精神分析からみた家族
 心的現実としての家族
 フロイト以後の発展
 精神分析が家族力動の理解や家族療法に与えた影響
 現代の家族
5 精神分析からみた男性性と女性性
 フロイトにおける男性性・女性性のとらえ方
 フロイト以後のフロイト批判
 ユング派における男女両性具有
6 精神分析からみた言葉と夢
 精神分析学と言語学のあいだで
 夢の言語
 治療者の話し方の研究
7 精神分析からみた社会と文化
 精神分析の持つ社会批判的性格
 ライフサイクル論と社会・文化
 例証としての「ルター研究」と「ガンディー研究」
 歴史的事実と歴史的真実
 文化のヴィジョン
 自我境界の喪失
8 精神分析と力動精神医学
 力動精神医学とは
 精神分析の影響
 歴史的な経過
 基本的諸観点
 力動精神医学の実践領域
 近年の状況
9 精神分析と乳幼児精神医学
 乳幼児精神医学とWAIPAD
 精神分析の歴史と乳幼児精神医学
 乳幼児精神医学の動向
10 精神分析と児童精神医学
 精神分析と児童精神医学のかかわりと流れ
 児童分析の流れと実際のあらまし
11 精神分析と青春期精神医学
 青春期精神医学の源流
 青春期の発達論
 青春期精神医学の臨床とその原則
 青春期患者への向精神薬の投与に関する精神分析学からの貢献
 学校保健と青春期精神医学・精神分析学
12 精神分析と医療心理学
 医療心理学とはなにか
 医療心理学で対象となる状況や問題点
 医療心理学の基本的観点と精神分析
13 精神分析と臨床心理学
 臨床心理学の誕生とその背景
 精神分析と臨床心理学との出会い
 その後の展開
[対談]精神分析と現代