書籍詳細:数学的センス

たのしいすうがく 数学的センス

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,860円(本体価格 2,600円)
在庫なし
発刊年月
1987.10
旧ISBN
4-535-60501-7
ISBN
978-4-535-60501-5
判型
A5変型判
ページ数
208ページ
Cコード
C3341
ジャンル

内容紹介

むずかしい学問の代名詞のようにいわれる数学も、実はふつうの日常感覚に自然につながって成り立っている。数学の多様な性格に光をあて、数学もふつうの人間のやっていることなのだ、と安心させてくれるステキな本。(装幀=安野光雅 ’88造本装幀コンクール入賞)

目次

第1話 命名のセンス
1 誕生のとき
2 ツルカメ算について
3 循環連分数について
第2話 判断のセンス
1 「である」と「らしい」
2 士官36人の問題
3 判断と結果
第3話 分析のセンス
1 説明欲、分析欲
2 分析のテクニック
3 分析の実際
第4話 集中のセンス
1 天才伝説
2 トランプの切りかた
3 固体混合の問題
第5話 「わからない」ということ
1 「わからない」ことへのおそれ
2 感性からの出発
3 感性からの離陸
第6話 「わかりやすい」ということ
1 「わかりやすさ」をめざして
2 具体例との格闘
3 置換の一般的な性質
第7話 言葉のセンス
1 言葉と理解
2 再び置換について
3 グラフ理論の応用
第8話 空間のセンス
1 4次元空間の幾何学的イメージ
2 4次元空間の代数的イメージ
3 センスとは「ただ足ることを知る」こと
第9話 美的センス
1 「美しい」ということ
2 「わかる」ことの喜び
3 より深く「わかる」ために
第10話 知的センス
1 センスと個人差
2 一般化のセンス
3 証明と好奇心
第11話 公理について
1 証明と発見
2 証明の前提
3 公理と構造
第12話 構造について
1 再び好奇心について
2 ブールバキと構造主義
3 図形の世界にひそむ構造
第13話 「無限」のセンス
1 無限の恐怖
2 無限の効用
3 無限への飛躍
第14話 論証のセンス
1 無限についての論証
2 命題のいいかえ
3 ヘンペルのカラス
第15話 「遊び」のセンス
1 考える楽しみ
2 パズルのいろいろ
3 言葉の遊び
第16話(番外) 確率のふしぎ
1 確率のふしぎ
2 ベルトランのパラドックス
3 「真実はひとつ」か?
4 ペテルスブルグのパラドックス
あとがき