書籍詳細:ファラデーが生きたイギリス

ファラデーブックス ファラデーが生きたイギリス

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  • 小山 慶太
  • 紙の書籍
定価:税込 1,602円(本体価格 1,456円)
在庫なし
発刊年月
1993.12
旧ISBN
4-535-60712-5
ISBN
978-4-535-60712-5
判型
B6変型判
ページ数
242ページ
Cコード
C340
ジャンル

内容紹介

現代的視点からマイケル・ファラデーと同時代の科学者たちの相貌を描く。従来の伝記には見られないファラデー像が、ビクトリア王朝期のイギリスと19世紀物理学とともに生き生きと蘇える。

目次

第1章 新しい科学の台頭
 エリザベス女王とファラデー博物館
 「時代の申し子」ファラデー
 電磁気学の誕生
 近代科学の誕生
 電気と化学の融合
第2章 独学の天才
 製本屋の職人
 ランフォード伯と王立研究所
 異才の科学者ヤング
 エコール・ポリテクニクの天才たち
 元素の狩人デイヴィー
 運命の出会い
 王立協会に君臨したバンクス
 王立研究所の助手
 孝行息子ファラデー
 アンペールが手渡した不思議な物質
 新元素発見をめぐるデッドヒート
 ファラデーが見たナポレオン
 大陸で出会った人々
 王立研究所に帰ってきたファラデー
第3章 心理を嗅ぎつける実験家
 科学者ファラデーのデヴュー
 アンデルセンの歌
 ゲーテの箴言
 ファラデーの結婚
 電磁気回転の実験
 ウラストンの先取権争い
 塩素の液化
 王立協会会員
 実験室主任
 ハーシェルとバベッジ
 電磁誘導の発見
 マクスウェルの誕生
第4章 私は自然哲学者
 王立研究所教授
 電気の同一性
 電気分解の法則
 偉大な自然哲学者
 数学を使わない科学論文
 静電誘導の実験
 沈黙の科学者
 スイス旅行
 光と磁気
 ケルヴィンとファラデー
 重力と電気の転換
 光のスペクトル分析
 ファラデー最後の実験
第5章 科学のエンターティナー
 マックス・ウェーバーの嘆き
 名講義の誉れ
 『ロウソクの科学』
 クルクックスと真空放電
 レーナルトのノーベル賞講演
 テーブル・ターニング
 心霊主義に憑かれた科学者
 ティンダルのベルファスト講演
 ファラデーの後継者
第6章 清廉高潔な人
 清貧の科学者
 年金騒ぎ
 王立協会会長を辞退
 ただのマイケル・ファラデー
第7章 ファラデーと現代物理学
 マクスウェルと電磁気学
 電磁気学から相対性理論へ
 量子力学の誕生
 ミクロの世界とファラデー
 期待の液化と超伝導
 電気分解と核融合
 ファラデーから力の統一理論へ
 ファラデーの信念