書籍詳細:責任倫理の系譜学

責任倫理の系譜学 ウェーバーにおける政治と学問

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  • 紙の書籍
定価:税込 4,950円(本体価格 4,500円)
在庫なし
発刊年月
2000.01
旧ISBN
4-535-58267-X
ISBN
978-4-535-58267-5
判型
A5判
ページ数
328ページ
Cコード
C3031
ジャンル

内容紹介

社会学の巨匠ウェーバーは、ドイツの現実政治に深くかかわる一方、当時の思想家と論争し、またその影響を受けつつ理論を形成していった。本書ではとくにウェーバーがニーチェをどのように解釈したかを中心に描く。

目次

序 章 ウェーバーに政治理論はあるか
   ─レオ・シュトラウスの批判によせて
 1 諸価値の闘争の意味
 2 価値闘争としての政治
 3 学問に対する政治の優位
 4 政治的公共空間の再建
第1章 憂鬱なる政治の科学
   ─ミヘルスとウェーバー
 1 社会主義からファシズムへ
 2 社会民主党分析から『政党の社会学』へ
 3 「人民の意志」書簡から「支配の社会学」へ
 4 民主主義は学問的に論議できない
 5 『政党の社会学』から「社会主義の精神」へ
第2章 教育者としてのグスタフ・シュモラー
   ─ウェーバーとドイツ歴史学派経済学
 1 政治のための学会
 2 グスタフ・シュモラーにおける学問と政治
 3 方法論争
 4 歴史学派の批判的継承
 5 結語─政治にとっての学問の利益
第3章 理解という方法
   ─ジンメルとウェーバー
 1 問題の所在
 2 客観的文化と主観的文化
 3 社会の先験的条件と「近代」
 4 「理解」という方法
 5 ウェーバーとジンメル
第4章 責任倫理の系譜学
   ─ニーチェとウェーバー
 1 心情倫理の系譜
 2 ニーチェ
 3 ウェーバーとニーチェ
 4 『職業としての政治』
終 章 学問と政治の間に
 1 観想的生活と活動的生活
 2 ハイデルベルクの選択と1898年の「精神的崩壊」
 3 生に対する学問の意味
 4 政治的禁欲と認識の冒険
 5 快癒
 6 市場へ
 7 政治からの撤退