書籍詳細:市民法学の課題と展望

市民法学の課題と展望 清水誠先生古稀記念論集

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  • 紙の書籍
定価:税込 8,800円(本体価格 8,000円)
在庫なし
発刊年月
2000.12
旧ISBN
4-535-51129-2
ISBN
978-4-535-51129-3
判型
A5判
ページ数
608ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

『時代に挑む法律学』、『法と法律家をめぐる思索』の著者、清水誠氏の古稀を記念する論文集。氏の「市民法学」の考え方に共感する執筆者による珠玉の論稿が集まり、市民法学を世に問うものとなっている。

目次

1 市民社会と国家の理論
「市民・市民社会」と「国民・国民国家」――法律家的覚書/広渡清吾
社会編成の原理としての自由と私的自治/大島和夫
ドイツ・ブレーメン市の地域評議会制度にみる決定権限の地域分散の法的性格――二つの憲法裁判を軸として/名和田是彦
プロフェッションとしての法律家/戒能通厚
2 市民法と市民法学の歴史
ナポレオン法典におけるcivilとcommercial/水林 彪
ヘーゲル法哲学・市民社会・市民法学/篠原敏雄
判例研究にみる末弘法学/飯島紀昭
福島法学の軌跡に関する覚え書――日本近代法史研究を中心に/吉井蒼生夫
3 市民法学と民法理論
成年後見人としての法人――日独比較研究・福祉サービス利用援助事業にも留意しつつ/田山輝明
不動産取引における意思主義の理解/今村与一
不動産登記制度における登録免許税制試(史)論/高橋良彰
交渉責任の拡大における「信頼」の意義――約束的禁反言に鑑みて/山口志保
サブリース契約と借地借家法三二条に基づく賃料減額請求/吉田克己
4 市民法学と公害・環境法
ドイツにおける環境政策と法の展開――日本との比較/吉村良一
住民と環境公害訴訟/礒野弥生
産業廃棄物最終処分場の差止めについて――廃棄物処理法の自己責任原則との関連で/神戸秀彦
瀬戸内海環境の規制型保全と誘導型創造――とくに埋立について/伊藤護也
愛知万博の環境影響評価と環境影響評価法――アセスの再実施をめぐって/宇佐見大司
5 市民法学と労働者・消費者
就労形態の多様化と労働者概念――労働者と事業者との間/浅倉むつ子
農業協同組合と反トラスト法/高瀬雅男
コンビニ・FC契約をめぐる判例の新たな動向/近藤充代
福祉サービスの利用者利益の保護――事業者による適切な情報提供の必要性/島田和夫