書籍詳細:魂のロジック

叢書 心理臨床の知 魂のロジック ユング心理学の神経症とその概念構成をめぐって

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,420円(本体価格 2,200円)
在庫なし
発刊年月
2001.07
旧ISBN
4-535-56174-5
ISBN
978-4-535-56174-8
判型
四六判
ページ数
284ページ
Cコード
C3011
ジャンル

内容紹介

ユングの考え方を無反省にとりいれることなく、分析心理学の確立に至るまでのユング自身の方向喪失体験や神経症的傾向を「分析」し、ユング心理学の「限界」と新たな「可能性」、そして「真に心理学的な心理学」とは何かを探っていく。

目次

序 章:深層心理学の成り立ちと神経症概念の歴史
第1章:ユングの神経症体験
第2章:ユングの神経症理論
  神経症は日々新たに作られる
  解離は統合によって新たに生み出される
第3章:分析心理学における錬金術の倫理
  逆説的な論理、あるいは論理的な逆説
  自然に反する作業
  フロイトとの「否定という形での結合」
  分析心理学の論理についてのもう一つの例証
  イメージの心理学としての分析心理学の限界
  分析心理学の論理的背景としての錬金術
第4章:ユングは自らの心理学を通して何をしようとしたのか?
  フロイトとユングの夢の心理学の概観
  夢の騙し
  フロイトとユングの夢の心理学における根本的な誤り
  魂の語らい、「私は嘘つきである」
第5章:分析心理学における神経症と解離の概念
  ユングの心理学における神経症と解離の概念の関係
  神経障害年と人間の精神の歴史、あるいは因果的・自然科学的思考
  心理学、あるいは心理療法によって解離は統合されるのか?
  自己との不一致との一致、あるいは不一致