書籍詳細:生と死の振り子

ゆらめく生と死――新たなる生命倫理を求めて 生と死の振り子 生命倫理とは何か

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,090円(本体価格 1,900円)
在庫なし
発刊年月
2001.11
旧ISBN
4-535-98198-1
ISBN
978-4-535-98198-0
判型
四六判
ページ数
248ページ
Cコード
C3047
ジャンル

内容紹介

急速な医学の発展により、はからずも人間は「死すべきもの」であった時代への揺り戻しを余儀なくされた。この逆説的な時代に、いかに生き、いかに死ねばよいのか。気鋭の精神科医が新たな生命倫理のありかたを問う。

目次

第1章 インフォームド・コンセント
 インフォームド・コンセントとは
 ナチスの人体実験に対する反省
 患者の権利意識の高まり ほか
第2章 カルテ開示
 診療情報の提供に関する指針とその目的
 開示請求の理由
 開示を拒みうる場合 ほか
第3章 クオリティ・オブ・ライフ
 QOLのいくつかの例
 QOLの定義
 サンクティティ・オブ・ライフ ほか
第4章 輸血拒否
 エホバの証人
 最高裁判決─エホバの証人訴訟
 上記の裁判に対するいくつかの感想 ほか
第5章 臓器移植
 死と文化についての個人的な経験
 臓器移植は魔法の杖か
 脳死判定は「別れの機会」を奪わないか ほか
第6章 過労自殺
 過労自殺とは
 過労自殺裁判例
 裁判の意味合い ほか
第7章 自殺、そして遺された人びと
 複雑な心理
 セカンダリー・トラウマ
 精神科治療が必要になることも ほか
第8章 安楽死
 安楽死に関するさまざまな用語
 オランダの安楽死
 精神障害者を対象としたオランダの安楽死事件 ほか
第9章 減数手術
 五つ子誕生
 多胎妊娠
 減数手術 ほか
第10章 代理母
 わが国初の代理出産
 代理母とは
 アメリカの代理出産ビジネス ほか
第11章 ヒトゲノム計画
 ヒトゲノム計画
 背景の基礎知識
 遺伝子医療 ほか
第12章 クローン技術
 クローン・ヒツジ「ドリー」の誕生
 クローン技術で何が可能か
 法律のグレーゾーン ほか
第13章 結語にかえて
 情報の公開
 技術、経済、従来の倫理から新しい倫理へ
 持てる者と持たざる者の格差 ほか