書籍詳細:新 接見交通権の現代的課題

21世紀にふさわしい、世界に恥じぬ接見交通のシステムを 新 接見交通権の現代的課題 最高裁判決を超えて

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  • 柳沼 八郎
  • 若松 芳也
  • 編著
  • 紙の書籍
定価:税込 3,300円(本体価格 3,000円)
在庫なし
発刊年月
2001.12
旧ISBN
4-535-51307-4
ISBN
978-4-535-51307-5
判型
A5判
ページ数
304ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

いわゆる3.24大法廷判決とその後に続いた小法廷7事件の訴訟関係者による論集。1992年刊『接見交通権の現代的課題』の問題意識を踏まえ、判決批判にとどまらず21世紀への出発をめざす。

目次

序 論 本書の課題
  1 日本国憲法上、基本的人権たる接見交通権の問題状況
  2 本書の課題と3.24大法廷判決の問題点
第1部 最高裁大法廷判決は我々の問題提起に答えたか
 被疑者主体論
 ─防御の主体は被疑者である
  1 原理としての「自己防御権」
  2 法理としての「自己防御権」 ほか
 刑訴法39条3項の立法的・構造的欠陥
 ─捜査機関の裁量的運用の変遷と司法統制の失敗
  1 旧刑訴時代の弁護人と被疑者・被告人との接見交通及び捜査機関の被疑者に対する訊問権
  2 戦時立法と検事による被疑者への訊問権の一般化 ほか
 黙秘権をめぐって
  1 大法廷判決の判示に則しての批判(その1・取調受忍義務をめぐって)
  2 大法廷判決の判示に則しての批判(その2・黙秘権の実効的な保障をめぐって) ほか
 留置業務の独自性
  1 問題の所在
  2 安藤論文の要旨 ほか
 大法廷判決と準抗告
  1 準抗告に関連する双方の主張の要旨
  2 大法廷の判断 ほか
 調整論批判
  1 大法廷判決の調整論の紹介
  2 調整論批判の上告人の弁論の内容 ほか
第2部 各小法廷判決は接見指定の基準を明確にしたか
 第二次浅井国賠事件第二小法廷判決について
  1 第二次浅井国賠事件の概容
  2 指定制度の導入と刑事訴訟法39条3項の法意の歪曲 ほか
 伊神国賠事件
 ─大法廷判決と伊神国賠二事件小法廷判決の多数意見と少数意見
  1 事件の経緯
  2 多数意見と少数意見 ほか
 安藤・斎藤国賠事件
  1 事案の概要
  2 事件の経緯 ほか
 内田国賠事件
 ─最高裁で逆転勝訴
  1 事案の概況
  2 2000年6月13日、最高裁第三小法廷 ほか
 7事件小法廷判決の総括
  1 3.24大法廷判決以後の経過
  2 注目の逆転勝訴判決(三小)
第3部 刑事訴訟法39条3項批判
 日本刑訴39条3項は国際法違反である
  1 国連文書─一般的文書
  2 国連文書─被拘禁者保護・拷問禁止決議文書 ほか
 不条理な刑訴法39条3項を削除せよ
  1 時代錯誤の最高裁大法廷判決
  2 不条理な接見指定実務の理論運用 ほか
資 料
 平成11年3月24日大法廷判決
 最高裁係属7事件一覧表