書籍詳細:研修医はなぜ死んだ?

日本の医学教育は医者を殺す 研修医はなぜ死んだ?

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  • 紙の書籍
定価:税込 1,760円(本体価格 1,600円)
在庫なし
発刊年月
2002.02
旧ISBN
4-535-98204-X
ISBN
978-4-535-98204-8
判型
四六判
ページ数
232ページ
Cコード
C3047
ジャンル

内容紹介

98年8月、一人の研修医が過労死した。研修医になってわずか2か月の悲劇だった。この事件の取材を通して、満足な教育もなしに激安労働力として酷使される研修医のおかれた現状を暴き、日本の医学教育の改革を訴える。

目次

プロローグ 26歳研修医の死

第1部 父の闘いの軌跡

 第1章 誓い

  憤り

  虫けら

  偲ぶ会

 第2章 提訴

  初の研修医過労死裁判

  大学側の主張 ほか

 第3章 波紋

  点滴ミス

  居残り

  死の兆候 ほか

第2部 研修医という存在

 第4章 現実

  大学病院はワンダーランド

  医師に看取られなかった患者

  蓄積する疲労 ほか

 第5章 教育

  専門しか診られない日本の「専門医」たち

  教育不足がストレスを高める

  卒前の教育 ほか

 第6章 悪習

  「労働条件」はタブー

  戦後のインターン制度

  医療の質が悪い原因 ほか

第3部 研修医の未来

 第7章 模範

  アメリカの医学教育

  なぜアメリカで医師に?

  医学部一年生から患者と向き合う ほか

 第8章 変化

  他大学の動き

  研修医を「人間扱い」しよう

  労務管理という視点 ほか

 第9章 展望

  研修システムはどう変わる?

  「義務化」のいきさつ

  当事者の問題 ほか