序　章　「アフリカ経済論」に挑む
　１　48の国家
　２　アフリカと地域研究
　３　本書の方法論と構成
第１章　成長しない経済
　１　アフリカ問題とはなにか
　２　アフリカ経済概観
　３　アフリカ開発思想の変遷
　　アフリカ最初の国際会議
　　パンアフリカニズム
　　“穏健派”とロメ協定
　　アフリカ社会主義
　　アルーシャ宣言
　　援助と自力更正
　　ＥＣＡ
　　ラゴス行動計画
　　資源恒久主権
　　アフリカ経済共同体
　　バーグ報告と構造調整
　　政府の失敗
　　農業から始めよ
　　地域市場と経済効率
　　ＯＤＡアフリカ期の到来
　　開発論の変遷
　　アフリカの抵抗と『代替案』
　　アフリカの反省
　　アフリカからの提言
　　構造調整の微調整
　　『持続的成長』の認識
　　援助政策
第２章　アフリカの農業
　１　アフリカ諸国の産業構造
　　農業部門の生産比
　　農業部門の就業比
　２　輸出用作物
　　モノカルチャー幻想
　　輸出作物の生産性
　３　食糧生産
　　穀物貿易赤字
　　アフリカの食生活
　　脆弱な穀物生産力
　４　穀物の土地生産性
　　メイズ
　　米
　　小麦
　５　肥料投入
　６　穀物生産農民の労働生産性
　　労働生産性の推定
　　貧困の領域
　７　労働生産性と所得
　　農民所得
　　収量と所得
　　関係式の推定
　　低所得フロンティア
　８　アフリカ農業のための展望
　　取り残されたアフリカ
　　合理的農民と貧困の罠
第３章　アフリカの製造業
　１　製造業の比重
　　10％製造業
　　機関車か飛び地か
　２　労働生産性と賃金
　　１人当たり生産と賃金
　　雇用しない製造業
　３　サブセクター構成
　　アフリカ製造業における特化
　　モーリシャス
　４　雇用構成
　　各セクターの雇用吸収力
　　低雇用特化
　　完全雇用国モーリシャス
　５　製造業輸出
　６　成長しない経済の製造業
　　装置産業依存
　　農業革命と労働市場
第４章　アフリカの対外経済関係
　１　貿易
　　貿易の低迷
　　援助大国日本
　　アフリカ各国の輸出規模
　　鉱業輸出
　　国別の輸出構成
　２　外国投資
　　直接投資
　　間接投資
　３　援助
　　援助依存
　　ＯＤＡの変質
　４　債務問題
　　債務の規模
　　ＨＩＰＣスキームとＰＲＳＰ
第５章　地域経済協力
　１　アフリカの域内貿易
　２　西アフリカ、中部アフリカ
　　ＵＥＭＯＡ
　　ＣＥＭＡＣ
　　ＥＣＯＷＡＳ
　３　東アフリカ
　　ＥＡＣ
　　ＣＯＭＥＳＡ
　　ＩＧＡＤ
　４　南部アフリカ
　　南部アフリカ地域経済の形成
　　ＣＯＮＳＡＳ構想
　　ＳＡＣＵ
　　フロントラインとＳＡＤＣＣ
　　ＳＡＤＣ
　　アフリカにおける南アフリカ
　　広域電力網構想
　５　ＣＧＩＡＲ諸機関
　６　貿易アプローチの問題点
第６章　４割経済大国南アフリカ
　１　世界経済における南アフリカ
　　ＦＤＩとポートフォリオ投資
　　環インド洋地域協力連合
　　対ＥＵ経済交渉
　　バタフライ戦略
　２　経済の現状
　　マクロ動向
　　投資の不振
　　財政
　３　セクター別動向
　　農業
　　鉱業
　　製造業
　　第三次産業
　　国際収支動向
　　雇用動向
　４　経済政策と開発計画
　　経済政策思想の変化
　　ＲＤＰ
　　公共事業
　　経済政策論争
　　ＧＥＡＲ
　５　南アフリカの開発課題
　　高失業と治安問題
　　未発達な機械工業
　　農村の消滅
　　500万白人経済から4000万国民経済へ
第７章　成長しない経済の行方
　１　アフリカ社会の危機
　　ＨＩＶ／ＡＩＤＳ問題
　　紛争
　２　経済危機と民主化
　　アフリカにおける民主化
　　自由主義、民主主義、合意民主主義、参加民主主義
　　民主化をもたらした危機
　　民主化と政党制
　　90年代民主化の時代性
　　グッド・ガバナンス
　　新市民社会論
　３　アフリカン・ルネサンス
　　辺境化するアフリカ
　　辺境から脱出するために
　４　アフリカの展望
あとｪき
参考文献