書籍詳細:市民のための教育を

学テ裁判の取り組みを踏まえ、子どもの側に立つ教育をめざす 市民のための教育を 学テの経験に照らして

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  • 尾山 宏
  • 監修
  • 北海道教職員組合
  • 学テ裁判弁護団
  • 編著
  • 紙の書籍
定価:税込 2,310円(本体価格 2,100円)
在庫なし
発刊年月
2002.10
旧ISBN
4-535-58335-8
ISBN
978-4-535-58335-1
判型
四六判
ページ数
264ページ
Cコード
C3037
ジャンル

内容紹介

教育現場の君が代、日の丸問題などの動向が危惧されるなか、これからの学校、地域社会、家庭はどうあってほしいか。これまでの学テ裁判の取り組みの貴重な教訓・今後の課題を踏まえ、若い教師、親、若者たちに伝える。

目次

第1章 学テ政策とその背景

 学校を取りまく現状と学テ

 戦前教育の反省を忘れた教育政策

 戦前の教育

 戦後教育改革

 教育政策の逆流

 日米安保条約締結に呼応した教育政策

 教育内容の統制と教員管理の強化

 学習指導要領の拘束力

 学テ政策の内容とその政治的意図

 全国一せい学力テストの実施

 学テ政策の変遷

 学テ政策の弊害

 学テ政策の挫折

第2章 学テ反対のたたかいと学テ裁判

 1 全国的な学テ反対のたたかいと弾圧

 2 校長や教師たちはなぜ闘ったか

 立ち上がった校長たち

 立ち上がった教師たち

 戦前教育への回帰を憂う

 学習指導要領が機能しない教育現場でなぜ学テを強行しなければならないのか

 学テ反対闘争の足跡

 学テは教育の国家統制の一里塚

 教育の管理統制と闘う

 学テに抗して

 教師が作った中間試験よりも学テが大事

 教育実践を通じて教師たちは学テの欺瞞に気づく

 学テを闘って学んだもの

 学テ闘争からより厳しい教育実践へ

 教師にとってたたかうことの今日的意義

 若い教師たちにたたかいの襷を渡そう

第3章 教育裁判としての学テ裁判

 1 教育法学・教育裁判の始まり

 2 学テ裁判は何を明らかにしたか

 3 学テ裁判の影響・成果

第4章 司法制度を改革しよう

 司法の反動化

 管理・統制の深化と裁判内容の変化

 「司法の反動化」の意図

 裁判官統制の深化と裁判内容への影響

 司法の反動化の教育裁判への影響

 司法の反動化の教育裁判への影響もまた甚大であった

 教育裁判の明日のために

第5章 市民のための教育を

 1 いま、どのような教育が必要か

 2 子どもたちの教育のために何が必要か

第6章 子どもの側に立つ教育改革をめざして

 1 子どもをめぐる状況

 2 学校現場の実態と問題点

 3 「子どもの権利条約」にもとづく市民を育てる教育をめざして

書評掲載案内

■2014年9月29日付『信濃毎日新聞』「斜面」