書籍詳細:開発経済学 貧困削減へのアプローチ

現場感覚豊かな著者による、最新の開発経済学入門書 開発経済学 貧困削減へのアプローチ

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,750円(本体価格 2,500円)
在庫なし
発刊年月
2003.04
旧ISBN
4-535-55303-3
ISBN
978-4-535-55303-3
判型
A5判
ページ数
248ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

開発経済学の潮流を、現実の開発問題に即しながら平易に学べる定番のテキスト。随所に収められたコラムでは、著者等が開発の現場で出会った興味深いエピソードがつづられている。

目次

第1章 膨張する開発経済学

1 開発経済学とは何か?

2 開発経済学の定番

3 輸出指向工業化と国際経済学

4 構造調整の時代

5 膨張する開発経済学

第2章 開発の成果を測る

1 なぜ1人当たり所得か?

2 1人当たり所得からこぼれ落ちるもの

3 所得だけが生活水準を決めるわけではない

4 平等な社会かどうか

5 貧困指標

6 開発の成果を測るためのデータ

7 結び

第3章 零細自営業者や小農の経済学

1 リキシャ引きのミクロモデル

2 ハウスホールド・モデルによるアプローチ

3 市場需要変化の影響

4 賃労働市場との関係と人的資本

5 小農の賃労働市場へのかかわり

6 ハウスホールド・モデルの強み

第4章 途上国の信用市場

1 信用の経済的役割(1)

2 信用の経済的役割(2)

3 信用の経済的役割(3)

4 ミクロの信用制約とマクロ経済

5 途上国の信用市場の特徴

6 信用と債務不履行

7 非対称情報下の逆選択とモラルハザード

8 信用市場、貧困、非対称情報

第5章 貧困層の賃金はなぜ低いままか

1 労働供給の基本モデル

2 賃金の決定要因

3 労働生産性の決定要因としての賃金

4 人的投資と労働生産性・賃金

5 児童労働と人的投資

6 一国内の賃金格差

7 人的資本蓄積、経済成長と国際賃金格差

第6章 貧困の罠からの脱出

1 何から何へジャンプするか

2 規模の経済の具体例

3 規模の経済と市場均衡

4 《むだ》と補完性

5 貧困の罠からの脱出

第7章 技術革新・普及とその制度

1 エイズと特許

2 技術革新の理論

3 特許制度の意義

4 エイズ治療薬・予防薬開発の課題

5 競争と技術革新のタイプ

6 途上国への技術移転と経済成長

7 おわりに

第8章 貧困層への援助

1 貧困削減政策の必要性

2 開発目標としての貧困削減

3 貧困層への「ターゲティング」

4 貧困層への所得移転政策

5 ワークウェア・アプローチによる貧困削減政策

6 貧困層への効果的な援助に向けて

第9章 マイクロ・クレジットの経済学

1 グラミン銀行に注目する理由

2 マイクロ・クレジットの実態

3 マイクロ・クレジットのメカニズム

4 マイクロ・クレジットの課題

5 課題を超えて

第10章 共同体と開発

1 共同体に着目する意義

2 貧困と環境悪化の悪循環

3 「コモンズの悲劇」の基本モデル

4 共有資源維持・修繕の過少投資

5 国家管理か私有化か

6 共同体のもとでの協力

7 経済開発における地域共同体

第11章 開発援助とガバナンス

1 汚職の本質とガバナンス

2 ガバナンスの程度を測る

3 賄賂と資源分配

4 ガバナンスを改善するために

5 開発援助の潮流変化と貧困削減戦略

6 おわりに

第12章 グローバリゼーションと途上国

1 グローバリゼーションのメリット

2 グローバリゼーションのデメリット

3 グローバリゼーションの利益を途上国へ

4 援助疲れの時代に