書籍詳細:鑑定からみた産科医療訴訟

鑑定を通して医療過誤防止を考える 鑑定からみた産科医療訴訟

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  • 紙の書籍
定価:税込 10,340円(本体価格 9,400円)
在庫なし
発刊年月
2002.12
旧ISBN
4-535-51313-9
ISBN
978-4-535-51313-6
判型
A5判
ページ数
736ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

医療過誤訴訟では、裁判官・弁護人の医療に関する知識不足が問題を複雑にする。筆者が産科医療訴訟にかかわった鑑定書等のうち65件を事例的に分類し、裁判上の争点を解説し、現在の産科医療の問題点を指摘する。

目次

第1部 鑑定からみた産科医療訴訟
第1章 総論
1 はじめに
2 訴訟になりやすい事例
3 医療訴訟の特徴
4 不法行為か、契約不履行か
5 診療録(カルテ)の記載と保存
6 医療スタッフ相互の連携と、後輩医師や看護婦への教育
7 保健婦助産婦看護婦法と出産の介助
8 使用薬剤の能書、使用上の注意、適応、副作用、禁忌など
9 医療水準について
10 医療の進歩と訴訟内容の変化
第2章 鑑定について
1 鑑定と裁判の長期化
2 最高裁判所の研究と公正な鑑定人の人選
3 私的意見書(私的鑑定書)
4 ドイツの状況
5 裁判所の独自性と鑑定書の様式
6 鑑定人尋問
7 鑑定依頼の時期と争点の整理
8 争点整理と複雑な鑑定事項
第2部 産科訴訟と関連する診断・治療上の問題点
第1章 分娩監視装置
1 陣痛計とその問題点
2 胎児心拍の検出方法
3 胎児心拍数の連続的計測と記録
4 胎児心拍数の調節・制御機構
5 胎児心拍数一過性変動
6 基準心拍数の基線細変動
7 胎児仮死の診断基準
8 ノン・ストレス・テスト
9 監視装置記録の訴訟上の問題点
第2章 子宮収縮剤
1 オキシトシン
2 プロスタグランジン
3 子宮収縮剤投与の訴訟上の問題点
4 両者混合投与禁忌の医学的正当性
第3章 計画分娩
1 分娩誘発の医学的適応
2 分娩誘発の社会的適応
第4章 胎児仮死と脳性痲痺
1 脳性痲痺の原因論
2 分娩監視装置による胎児仮死の診断と脳性痲痺
3 米国産科婦人科学会委員会の意見
4 わが国の調査
5 胎児仮死・新生児仮死と胎便吸引症候群
第5章 急速遂娩術
1 帝王切開手術
2 鉗子分娩
3 吸引分娩
4 クリステレル胎児圧出法
第6章 児頭骨盤不適合
第3部 産科臨床に関連する訴訟事例集
第1章 子宮収縮剤投与に関連する訴訟例
1 帝王切開手術の既往のない子宮破裂
2 帝王切開手術の既往歴を有する子宮破裂
第2章 子宮収縮剤投与と胎児仮死に関連する訴訟例
第3章 胎児仮死・急速遂娩・脳性痲痺に関連する訴訟例
第4章 骨盤位(さかご)の分娩に関連する訴訟例
1 骨盤位分娩の特徴
2 骨盤位で起こりやすい異常と訴訟
※ その他の胎位異常の訴訟例
第5章 双胎に関連する訴訟例
1 妊娠中の母親に起こりやすい異常
2 胎児に起こりやすい異常
第6章 常位胎盤早期剥離に関連する訴訟例
第7章 母体死亡に関連する訴訟例
第8章 妊娠中毒症に関連する訴訟例
第9章 その他さまざまな事件の訴訟例
第10章 まとめ