書籍詳細:教育を経済学で考える
経済学だから見える教育問題の真実! 教育を経済学で考える
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内容紹介
教育に関する空疎な理想論を振りかざすのではなく、人々が教育をめぐってどのような行動をとるのか、経済学的発想で描写する、目から鱗の教育論!
目次
第1章 教育への経済学的視点
1 本書のスタンス
子どもが勉強しなくなった
教育は「手段」か
人的資本論から抜け落ちるもの
教育論議のいい加減さ
教育の「影」の部分
効率性と公平性の観点
2 教育には強制力が伴う
教育はむりやり受けさせられるものである
公共財としての教育
教育に強制力を認めるその他の根拠
学校で何をどこまで教えるのか
「教え惜しみ」をどこまで正当化できるか
教育水準に対する異なる評価
3 教育は市場メカニズムになじむか
市場メカニズムへのまなざし
消費者の選択に委ねられるか
第2章 教育は投資か消費か
1 問題意識
投資と消費、どこが違うか
教育は本当に投資なのだろうか
2 教育はどこまで「投資」なのか
教育の収益率とは何か
どこまで意味のある概念なのか
教育需要は無限大かゼロのどちらか?
シグナリング理論の考え方
人的資本論とシグナリング理論の共通点
教育のその他の扱われ方
3 教育需要の多面性
教育需要の主体×目的マトリックス
教育需要のバリエーション
4 教育需要はどのように変化していくか
日本的雇用慣行の変化
「人的資本論」が成り立ちやすくなる?
社会階層の固定化をめぐる議論
「親による投資としての教育」、「親による消費としての教育」の行方
第3章 夢または勘違いが支える教育需要
1 不確実性と教育需要
教育需要は親の勘違いが支える
不確実な教育の成果
教育成果の不確実性
二つの追加的説明
教育とデリバティブ
2 教育需要の自己冷却効果
不確実性は不確実性のままにしておくのがいい?
教育は子どもを序列化する
能力の多様性と教育による能力の識別
能力をめぐる「リスク分散」とその限界
人々はどこまで教育を受け続けるか
3 なぜ大学格差が存在するのか
大学受験と能力の不確実性
大学格差は能力の高い者、低い者の両方にとって必要である
大学から見た大学格差
ジレンマへの大学の対応
4 子どもの能力と塾通い
根強い塾人気
塾に通うと頭がよくなるか
勘違いが需要を支える部分
供給者誘発需要としての側面
自己冷却効果を抑制する工夫
第4章 教育はどこまで成果を挙げられるか
1 教育成果とは何か
「生きる力」とはいったい何なのか
教育成果も検証すべき対象である
経済学が教育成果に注目する理由
経済学はどのような教育成果に注目するのか
2 教育成果へのアプローチ
教育の生産関数
Does school matter?
学級規模の効果
日本での分析例
学級に最適規模はあるか
学級の最適規模をめぐる議論
真面目な学生と不真面目な学生でクラス分けすることはよいことか
3 能力別教育は是認できるか
タブーでなくなった能力別教育
重要になる公平性の観点
ピア・グループ効果の重要性
分散効果の存在
難しい能力別クラス編成の評価
能力別クラス編成における留意点
4 学校はエリートを育てるところか
エリート教育の是非
目指すべきは「凡人」の質の向上
第5章 成長を促し、格差を広げる教育
1 新古典派成長理論からのアプローチ
教育が経済成長を規定する
簡単なモデル
一人当たり人的資本の調整メカニズム
収束性
教育に力を入れる国と入れない国
教育が先か、経済成長が先か
2 内生的成長理論からのアプローチ
教育の収穫逓減という仮定を外すとどうなるか
どの国に生まれるかで将来が決まる?
政府における教育への関与
3 拡大する所得格差
格差拡大のモメンタム
高まる日本のジニ係数
格差が見えてきた社会
不平等拡大装置としての教育
苦痛以外の何物でもなくなった教育
4 教育による格差の親子間継承
子どもは親を選べない
簡単なモデル
教育の格差拡大機能
能力主義と横並び主義
階層性を帯びるようになる教育需要
教育需要の二極分化
第5章 経済学から見た教育改革
1 二つの注意点
どこまで合理的な消費者を想定するか
一様ではない教育改革のメリット
2 教育バウチャーの可能性と限界
経マ学者が提唱するバウチャー制度
バウチャー制度に対する疑問
簡単なモデル
バウチャー制度導入で変わる通学パターン
一様でないバウチャー制度の導入効果
3 選択の自由と拡大する格差
学校選択の自由は何をもたらすか
格差拡大のメカニズム
小学校でも格差拡大?
市場メカニズムが結びつける教育と格差
4 「ゆとり教育」を超えて
「ゆとり教育」決定をめぐる二つの疑問
効率性から見た「ゆとり教育」に対する評価
公平性から見た「ゆとり教育」に対する評価
勉強から興味を失いつつある子どもたちこそが損をする
納税者の期待を満足させる教育を
学力の「底上げ」と個人ベースの所得再分配
おわりに
参考文献
索引
1 本書のスタンス
子どもが勉強しなくなった
教育は「手段」か
人的資本論から抜け落ちるもの
教育論議のいい加減さ
教育の「影」の部分
効率性と公平性の観点
2 教育には強制力が伴う
教育はむりやり受けさせられるものである
公共財としての教育
教育に強制力を認めるその他の根拠
学校で何をどこまで教えるのか
「教え惜しみ」をどこまで正当化できるか
教育水準に対する異なる評価
3 教育は市場メカニズムになじむか
市場メカニズムへのまなざし
消費者の選択に委ねられるか
第2章 教育は投資か消費か
1 問題意識
投資と消費、どこが違うか
教育は本当に投資なのだろうか
2 教育はどこまで「投資」なのか
教育の収益率とは何か
どこまで意味のある概念なのか
教育需要は無限大かゼロのどちらか?
シグナリング理論の考え方
人的資本論とシグナリング理論の共通点
教育のその他の扱われ方
3 教育需要の多面性
教育需要の主体×目的マトリックス
教育需要のバリエーション
4 教育需要はどのように変化していくか
日本的雇用慣行の変化
「人的資本論」が成り立ちやすくなる?
社会階層の固定化をめぐる議論
「親による投資としての教育」、「親による消費としての教育」の行方
第3章 夢または勘違いが支える教育需要
1 不確実性と教育需要
教育需要は親の勘違いが支える
不確実な教育の成果
教育成果の不確実性
二つの追加的説明
教育とデリバティブ
2 教育需要の自己冷却効果
不確実性は不確実性のままにしておくのがいい?
教育は子どもを序列化する
能力の多様性と教育による能力の識別
能力をめぐる「リスク分散」とその限界
人々はどこまで教育を受け続けるか
3 なぜ大学格差が存在するのか
大学受験と能力の不確実性
大学格差は能力の高い者、低い者の両方にとって必要である
大学から見た大学格差
ジレンマへの大学の対応
4 子どもの能力と塾通い
根強い塾人気
塾に通うと頭がよくなるか
勘違いが需要を支える部分
供給者誘発需要としての側面
自己冷却効果を抑制する工夫
第4章 教育はどこまで成果を挙げられるか
1 教育成果とは何か
「生きる力」とはいったい何なのか
教育成果も検証すべき対象である
経済学が教育成果に注目する理由
経済学はどのような教育成果に注目するのか
2 教育成果へのアプローチ
教育の生産関数
Does school matter?
学級規模の効果
日本での分析例
学級に最適規模はあるか
学級の最適規模をめぐる議論
真面目な学生と不真面目な学生でクラス分けすることはよいことか
3 能力別教育は是認できるか
タブーでなくなった能力別教育
重要になる公平性の観点
ピア・グループ効果の重要性
分散効果の存在
難しい能力別クラス編成の評価
能力別クラス編成における留意点
4 学校はエリートを育てるところか
エリート教育の是非
目指すべきは「凡人」の質の向上
第5章 成長を促し、格差を広げる教育
1 新古典派成長理論からのアプローチ
教育が経済成長を規定する
簡単なモデル
一人当たり人的資本の調整メカニズム
収束性
教育に力を入れる国と入れない国
教育が先か、経済成長が先か
2 内生的成長理論からのアプローチ
教育の収穫逓減という仮定を外すとどうなるか
どの国に生まれるかで将来が決まる?
政府における教育への関与
3 拡大する所得格差
格差拡大のモメンタム
高まる日本のジニ係数
格差が見えてきた社会
不平等拡大装置としての教育
苦痛以外の何物でもなくなった教育
4 教育による格差の親子間継承
子どもは親を選べない
簡単なモデル
教育の格差拡大機能
能力主義と横並び主義
階層性を帯びるようになる教育需要
教育需要の二極分化
第5章 経済学から見た教育改革
1 二つの注意点
どこまで合理的な消費者を想定するか
一様ではない教育改革のメリット
2 教育バウチャーの可能性と限界
経マ学者が提唱するバウチャー制度
バウチャー制度に対する疑問
簡単なモデル
バウチャー制度導入で変わる通学パターン
一様でないバウチャー制度の導入効果
3 選択の自由と拡大する格差
学校選択の自由は何をもたらすか
格差拡大のメカニズム
小学校でも格差拡大?
市場メカニズムが結びつける教育と格差
4 「ゆとり教育」を超えて
「ゆとり教育」決定をめぐる二つの疑問
効率性から見た「ゆとり教育」に対する評価
公平性から見た「ゆとり教育」に対する評価
勉強から興味を失いつつある子どもたちこそが損をする
納税者の期待を満足させる教育を
学力の「底上げ」と個人ベースの所得再分配
おわりに
参考文献
索引