書籍詳細:小児科砂漠

小児医療がかかえる問題の解決を現場から探る 小児科砂漠

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  • 河北新報社編集局
  • 紙の書籍
定価:税込 1,760円(本体価格 1,600円)
在庫なし
発刊年月
2003.04
旧ISBN
4-535-98218-X
ISBN
978-4-535-98218-5
判型
四六判
ページ数
236ページ
Cコード
C3036
ジャンル

内容紹介

病院小児科の休診や廃止が相次ぎ、母親たちの不安が増す一方で、現場の小児科医は激務にあえぐといった深刻な事態が、今全国各地で進行している。東北地方を中心に、小児医療の未来を探るドキュメント。

目次

プロローグ 冬が怖い もう産めぬ
第1章 不安の構図
母たちは訴える
空白の診察室
遠距離通院
大病院の苦もん
病院が消える
一人科長
第2章 救急の投影図
三二時間の緊張
孤立のふちから
開業医のジレンマ
子育ての重圧
夜走る母
乳児死亡率最悪
「B」の重み
第3章 地域を背負って
遠いUターン
揺れる牧歌の里
田園に寄せる波
二つ目の難問
最後の一手
第4章 やさしさへの渇望
院内学級で
寄り添いながら
「らしさ」の消失
引き離されて
悲嘆の果てに
海外報告 トロント小児病院
家族のぬくもり
専門家集団
医療過疎を背に
市民の支え
病院から地域へ
医師増加の陰で
第5章 支え合うなかで
伝える工夫
悲しみを超えて
生きる力を
固いきずな
安らぎの場所
情報の広場
地域のぬくもり
第6章 医師たちの模索
病院でなくとも
成長を見守る
巡り歩いて
救いのネット
院外でつながる
垣根を越えて
むらに抱かれて
第7章 苦境を越えて
手をつなぐ
医院で学ぶ
安心へのパス
空の強み
笑顔のための
ITの支え
エピローグ 命救う充足感を力に
<座談会>小児医療の未来図
飯沼一宇・熊坂義裕・佐藤哲雄・佐藤由美
坂口厚労相に聞く
[資料1]窮迫する子どもの医療環境
[資料2]東北の市町村長アンケート結果
あとがき