書籍詳細:言葉と病い

言葉と病い その起源と発達論

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  • 紙の書籍
定価:税込 1,980円(本体価格 1,800円)
在庫なし
発刊年月
2003.07
旧ISBN
4-535-98222-8
ISBN
978-4-535-98222-2
判型
四六判
ページ数
208ページ
Cコード
C3047
ジャンル

内容紹介

独特の起源と構造の日本語、その習得は比喩やイメージや夢などを媒介して、身体内感覚と密接不可分なかたちで行われる。心の病いはこのプロセスの歪み・破綻といってよい。言葉と身体を再統合する「詩の心理劇」を提唱する。

目次

序 章 西洋言語学の流れ

第一章 日本語の古さ
1――縄文語の源流
2――複合語としての弥生語
3――イヌの出現と旅

第二章 日本語の起源
1――手がかりとしての二音節動詞
2――二音節動詞の語尾
3――二音節動詞の語頭
4――言葉の起源

第三章 比喩・イメージ・夢
1――日本語における比喩論的造語
2――イメージ
3――夢

第四章 他の精神発達論との対比
1――笑い
2――音楽
3――声(一語文)
4――イメージ・夢

第五章 乳幼児の言語獲得とその失敗
1――精神分裂病
2――躁うつ病
3――神経症

第六章 精神分析と芸術療法、その他
1――神経症の精神分析
2――芸術療法の種々

終 章 詩の演劇化
1――詩の心理劇
2――詩の心理劇の詳細
3――日本伝統芸能との関係
4――詩の心理劇の実際

資 料 叙情詩集
【春】冬っこ/春浅き/早春/春来る/春の雨/春の日/春風/土手/春よ、来い/望春/藤房/春/風さやか
【夏】つつじ/さわやか、五月/お山の神/あじさい/夕立/夏ざかり/月、おぼろ/太陽/蝶/水瓜/打ち水/風鈴/夏の思い出
【秋】カナカナ蝉/秋の音/旅立たん/深き秋/落ち葉/秋来たれり/虫たち/もみぢ狩り
【冬】冬ははや/冬の雨/鬼さんこちら/小雪/街灯/雪降りたまふ/雪/雪の庭/君の住み家

参考文献
あとがき