書籍詳細:地方テレビ局は生き残れるか

地方テレビ局は生き残れるか 地上波デジタル化で揺らぐ「集中排除原則」

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,090円(本体価格 1,900円)
在庫なし
発刊年月
2004.03
旧ISBN
4-535-58380-3
ISBN
978-4-535-58380-1
判型
四六判
ページ数
256ページ
Cコード
C3036
ジャンル

内容紹介

03年12月から開始された地上波デジタル化は技術の問題ではない。膨大な設備投資は特に地方局の存立を脅かすばかりではなく、言論の自由にもかかわる。面接調査を踏まえ、日本のテレビ業界の近未来を占う。

目次

はじめに 地上波デジタル化の狙いは?

第1章 地方テレビ局の歴史と現状
1 理念から乖離する一方だった地方局の現実
2 地方局襲うマルチメディア時代の荒波
3 生き残りをかけた地方局の戦い
4 引くも地獄、進むも地獄のデジタル化

第2章 視聴者から見た地方テレビ局
1 社会調査を実施した秋田県雄和町とは
2 テレビの接触度と利用度
3 ローカルニュースへの関心度
4 マルチメディア時代に関する知識度

第3章 キー局・準キー局から見た地方テレビ局
1 在京キー局の本音
2 在京キー局の地方局を見る目
3 キー局よりも冷淡な準キー局

第4章 系列地方局の生き残り策
1 地方で膨れる弱肉強食の論理
2 在京キー局に不信感もつ基幹局
3 在京キー局頼みの一般地方局
4 東京と地方の抜きがたい温度差

第5章 独立U局の立場と戦略
1 系列地方局より〝元気な〟独立U局
2 地方局の危機ではなく大動乱の時代

第6章 米地方テレビ局の実態
1 TVデジタル化は米国からはじまった
2 遅れるデジタル化のタイムテーブル
3 デジタル化で米地方テレビ局は三極化
4 「地の利」を活用する米地方テレビ局

第7章 「マスメディア集中排除原則」の見直し
1 なぜ「集中排除原則」が生まれたか
2 骨抜きされた「集中排除原則」
3 総務省の思惑と在京キー局の狙い
4 複雑な地方局の反応
5 野放し状態の放送と新聞の兼営

第8章 規制緩和でテレビ局はどうなる?
1 「ブッシュの戦争」は「マードックの戦争」
2 シナジー効果か生き残り策か
3 規制緩和で広がる大型合併
4 これでいいのか米メディア業界

終 章 放送ビッグバンと地方局の将来展望
1 ふたたび「地方の時代」か
2 生き残りの道は狭いけれど

あとがき