書籍詳細:予約法の総合的研究
予約法の総合的研究
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内容紹介
予約の法理論は今後、どのように考えるべきか。予約にはどのような態様がありどのような機能が担われているのか。種々の予約について多角的・横断的かつ具体的に探索する作業を行う。予約について、初めての総合的研究。
目次
はしがき
序章 予約研究序説…椿 寿夫
第一部 予約論の課題
1 予約法の課題…椿 寿夫
一 予約法研究の概略的な準備
二 担保のための予約
三 予約をめぐる若干の問題点
2 予約の機能・態様について――担保的予約論を導き出す序説として…椿 寿夫
一 はじめに
二 第二次大戦後に問題となった三つの担保的予約
三 再売買予約において検討すべき方向
四 真正予約として問題となり、あるいは問題とすべき予約
五 取り上げるべき担保的予約――その一 保証予約・経営指導念書
六 取り上げるべき担保的予約――その二 相殺予約・債権譲渡予約
七 おわりに
3 予約の機能としては、どのような場合が考えられ、何を問題とすべきか…小川幸士
一 はじめに
二 予約の意義
三 「予約」の使用態様――本契約が成立しているもの
四 「予約」の使用態様――本契約が成立していないもの
五 むすび
第二部 予約の総論的検討
1 予約の機能・効力と履行請求権…椿 寿夫
一 問題の所在とプラン
二 履行請求権の検討
三 予約の機能と法的効力
四 おわりに
2 契約締結と予約…藤田寿夫
一 はじめに
二 契約の「締結」と「成立」
三 債権的予約
四 予約完結型予約
五 枠契約
六 予備的契約
七 契約締結上の過失責任
八 おわりに
3 予約とその確定性…藤田寿夫
一 はじめに
二 日本民法五五六条の制定過程
三 スイス法の動向
四 わが国の判決例の検討
五 むすび
4 「予約」と「申込の誘因」との関係…加賀山茂
一 問題提起
二 申込と承諾の非相互性
三 契約交渉においてキャスティング・ボートを握るための戦略
四 「予約」と「申込の誘引による申込の獲得」との等価性の検証
五 結 論
5 予約と本契約の準備段階…今西康人
一 はじめに
二 予約の意義および成立要件の概略
三 本契約の交渉の進捗程度と予約の態様
四 本契約の交渉の中途破棄・挫折と予約の成否
五 交渉の中途破棄・挫折事例における他の制度との関係
六 むすびに代えて
七 補 論
6 契約の熟度と予約…鹿野菜穂子
一 はじめに
二 契約の熟度をめぐる議論
三 予約段階論とそれをめぐる議論
四 契約の熟度と予約
五 むすび
7 日本民法における《方》型予約と《務》型予約…鹿野菜穂子
一 問題の所在
二 旧民法制定に至るまで
三 旧民法から現行民法の予約規定へ
四 むすび
8 アメリカにおける予備的合意と誠実交渉義務…木村 仁
一 はじめに
二 予備的合意の類型
三 予備的合意に基づく誠実交渉義務
四 誠実交渉義務違反
五 損害賠償の範囲
六 約束的禁反言の法理
七 むすびにかえて
9 手付の法的性質――申込の誘引、予約と手付との関係…加賀山茂
一 問題の所在
二 申込の誘引、予約と手付との関係
三 手付の法的性質
四 手付に基づく権限行使の制限
五 結 論
10 スイス法における予約――予約の意義…佐々木典子
一 はじめに
二 予約の意義
三 判 例
四 結びにかえて――スイス法における予約の意義および日本法への示唆
第三部 取引予約
1 消費貸借予約…椿久美子
一 はじめに
二 消費貸借予約と諾成的消費貸借
三 消費貸借予約に基づく貸金交付請求権
四 まとめに代えて
2 融資予約の法的性質…宮川不可止
一 はじめに
二 基本契約と予約の関係
三 極度貸付と予約
四 オプションと予約
五 消費貸借の予約と諾成的消費貸借
六 事前交渉、熟度準備段階、融資証明と予約
七 本来の給付請求と強制履行の可否
3 アメリカにおけるオプション契約と一方の予約…木村 仁
一 はじめに
二 約因の提供によるオプション契約の成立
三 オプション契約の性質・効果
四 申込の失効と承諾権限の消滅
五 一方的約束による契約における被申込者の一部履行または一部提供
六 双方的約束による契約の申込に対する約束的禁反言の法理の適用
七 むすびにかえて――オプション契約と一方の予約
4 コミットメントライン契約の法的性質…宮川不可止
一 はじめに
二 コミットメントライン契約と当座貸越、極度貸付との異同
三 判例概観――諾成消費貸借か消費貸借の予約か
四 コミットメントライン契約の法的性質
5 予約と基本契約…橋本恭宏
一 はじめに
二 特約店契約の構造――本稿の検討素材として
三 裁判例からみた基本契約と個別契約の性質
四 基本契約と個別契約の関係
五 予約の多様性とその効力
六 基本契約がある場合、それは個別契約の《予約》となるか。
6 仮契約…小川幸士
一 はじめに
二 地方公共団体と仮契約
三 企業(私人)間の仮契約
四 企業実務での対応――むすびに代えて
7 不動産取引と協定…藤田寿夫
一 はじめに
二 契約の成立
三 予備的契約
四 信義則上の責任
五 むすび
第四部 担保的予約
1 保証予約…吉田光碩
一 はじめに
二 保証予約が利用される理由
三 保証予約の態様
四 保証予約の問題状況
五 経営指導念書
六 開示の問題
七 取締役会決議事項となるか
八 まとめにかえて
九 若干の補足
2 譲渡担保の予約…吉田眞澄
一 はじめに
二 譲渡担保予約の意義
三 譲渡担保予約の機能
四 おわりに
3 集合債権譲渡担保予約の有用論…吉田光碩
一 はじめに
二 予約型集合債権担保
三 予約型集合債権譲渡担保有用論への反対説
四 対抗要件留保の債権譲渡担保の適否
五 集合債権譲渡担保の評価
六 債権譲渡特例法との関連
七 若干の補足
4 相殺予約…鳥谷部 茂
一 問題の所在
二 相殺特約概念と効力の日独比較
三 わが国の相殺特約の実務
四 相殺予約の効力と機能
五 むすび
5 再売買予約…椿 寿夫
一 はしがき
二 再売買予約の裁判例
三 問題点の検討
四 予約論も含む展望
6 合意による相殺の類型化と第三者に対する効力――ドイツ法を手がかりに…村山洋介
一 はじめに
二 ドイツ法の理解
三 日本法への示唆
四 おわりに
7 担保的予約の総括的検討――「担保型予約」構成の試み…伊藤 進
一 はじめに
二 担保的予約現象の理論状況概観
三 「担保的予約」現象と予約類型上の特徴
四 「担保的予約」現象の予約の機能上の特徴
五 いわゆる「予約担保」構成の試み
六 おわりに
序章 予約研究序説…椿 寿夫
第一部 予約論の課題
1 予約法の課題…椿 寿夫
一 予約法研究の概略的な準備
二 担保のための予約
三 予約をめぐる若干の問題点
2 予約の機能・態様について――担保的予約論を導き出す序説として…椿 寿夫
一 はじめに
二 第二次大戦後に問題となった三つの担保的予約
三 再売買予約において検討すべき方向
四 真正予約として問題となり、あるいは問題とすべき予約
五 取り上げるべき担保的予約――その一 保証予約・経営指導念書
六 取り上げるべき担保的予約――その二 相殺予約・債権譲渡予約
七 おわりに
3 予約の機能としては、どのような場合が考えられ、何を問題とすべきか…小川幸士
一 はじめに
二 予約の意義
三 「予約」の使用態様――本契約が成立しているもの
四 「予約」の使用態様――本契約が成立していないもの
五 むすび
第二部 予約の総論的検討
1 予約の機能・効力と履行請求権…椿 寿夫
一 問題の所在とプラン
二 履行請求権の検討
三 予約の機能と法的効力
四 おわりに
2 契約締結と予約…藤田寿夫
一 はじめに
二 契約の「締結」と「成立」
三 債権的予約
四 予約完結型予約
五 枠契約
六 予備的契約
七 契約締結上の過失責任
八 おわりに
3 予約とその確定性…藤田寿夫
一 はじめに
二 日本民法五五六条の制定過程
三 スイス法の動向
四 わが国の判決例の検討
五 むすび
4 「予約」と「申込の誘因」との関係…加賀山茂
一 問題提起
二 申込と承諾の非相互性
三 契約交渉においてキャスティング・ボートを握るための戦略
四 「予約」と「申込の誘引による申込の獲得」との等価性の検証
五 結 論
5 予約と本契約の準備段階…今西康人
一 はじめに
二 予約の意義および成立要件の概略
三 本契約の交渉の進捗程度と予約の態様
四 本契約の交渉の中途破棄・挫折と予約の成否
五 交渉の中途破棄・挫折事例における他の制度との関係
六 むすびに代えて
七 補 論
6 契約の熟度と予約…鹿野菜穂子
一 はじめに
二 契約の熟度をめぐる議論
三 予約段階論とそれをめぐる議論
四 契約の熟度と予約
五 むすび
7 日本民法における《方》型予約と《務》型予約…鹿野菜穂子
一 問題の所在
二 旧民法制定に至るまで
三 旧民法から現行民法の予約規定へ
四 むすび
8 アメリカにおける予備的合意と誠実交渉義務…木村 仁
一 はじめに
二 予備的合意の類型
三 予備的合意に基づく誠実交渉義務
四 誠実交渉義務違反
五 損害賠償の範囲
六 約束的禁反言の法理
七 むすびにかえて
9 手付の法的性質――申込の誘引、予約と手付との関係…加賀山茂
一 問題の所在
二 申込の誘引、予約と手付との関係
三 手付の法的性質
四 手付に基づく権限行使の制限
五 結 論
10 スイス法における予約――予約の意義…佐々木典子
一 はじめに
二 予約の意義
三 判 例
四 結びにかえて――スイス法における予約の意義および日本法への示唆
第三部 取引予約
1 消費貸借予約…椿久美子
一 はじめに
二 消費貸借予約と諾成的消費貸借
三 消費貸借予約に基づく貸金交付請求権
四 まとめに代えて
2 融資予約の法的性質…宮川不可止
一 はじめに
二 基本契約と予約の関係
三 極度貸付と予約
四 オプションと予約
五 消費貸借の予約と諾成的消費貸借
六 事前交渉、熟度準備段階、融資証明と予約
七 本来の給付請求と強制履行の可否
3 アメリカにおけるオプション契約と一方の予約…木村 仁
一 はじめに
二 約因の提供によるオプション契約の成立
三 オプション契約の性質・効果
四 申込の失効と承諾権限の消滅
五 一方的約束による契約における被申込者の一部履行または一部提供
六 双方的約束による契約の申込に対する約束的禁反言の法理の適用
七 むすびにかえて――オプション契約と一方の予約
4 コミットメントライン契約の法的性質…宮川不可止
一 はじめに
二 コミットメントライン契約と当座貸越、極度貸付との異同
三 判例概観――諾成消費貸借か消費貸借の予約か
四 コミットメントライン契約の法的性質
5 予約と基本契約…橋本恭宏
一 はじめに
二 特約店契約の構造――本稿の検討素材として
三 裁判例からみた基本契約と個別契約の性質
四 基本契約と個別契約の関係
五 予約の多様性とその効力
六 基本契約がある場合、それは個別契約の《予約》となるか。
6 仮契約…小川幸士
一 はじめに
二 地方公共団体と仮契約
三 企業(私人)間の仮契約
四 企業実務での対応――むすびに代えて
7 不動産取引と協定…藤田寿夫
一 はじめに
二 契約の成立
三 予備的契約
四 信義則上の責任
五 むすび
第四部 担保的予約
1 保証予約…吉田光碩
一 はじめに
二 保証予約が利用される理由
三 保証予約の態様
四 保証予約の問題状況
五 経営指導念書
六 開示の問題
七 取締役会決議事項となるか
八 まとめにかえて
九 若干の補足
2 譲渡担保の予約…吉田眞澄
一 はじめに
二 譲渡担保予約の意義
三 譲渡担保予約の機能
四 おわりに
3 集合債権譲渡担保予約の有用論…吉田光碩
一 はじめに
二 予約型集合債権担保
三 予約型集合債権譲渡担保有用論への反対説
四 対抗要件留保の債権譲渡担保の適否
五 集合債権譲渡担保の評価
六 債権譲渡特例法との関連
七 若干の補足
4 相殺予約…鳥谷部 茂
一 問題の所在
二 相殺特約概念と効力の日独比較
三 わが国の相殺特約の実務
四 相殺予約の効力と機能
五 むすび
5 再売買予約…椿 寿夫
一 はしがき
二 再売買予約の裁判例
三 問題点の検討
四 予約論も含む展望
6 合意による相殺の類型化と第三者に対する効力――ドイツ法を手がかりに…村山洋介
一 はじめに
二 ドイツ法の理解
三 日本法への示唆
四 おわりに
7 担保的予約の総括的検討――「担保型予約」構成の試み…伊藤 進
一 はじめに
二 担保的予約現象の理論状況概観
三 「担保的予約」現象と予約類型上の特徴
四 「担保的予約」現象の予約の機能上の特徴
五 いわゆる「予約担保」構成の試み
六 おわりに