書籍詳細:市場競争と市場価格

市場競争と市場価格

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  • 紙の書籍
定価:税込 5,500円(本体価格 5,000円)
在庫なし
発刊年月
2005.06
旧ISBN
4-535-55452-8
ISBN
978-4-535-55452-8
判型
A5判
ページ数
264ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

気鋭の経済学者が、市場を共通のキーワードに、競争や価格の持つ経済学上のインプリケーションを理論的に解き明かす論集。

目次

第1章 市場競争と競争法―競争の質に関する制度論的分析/矢野 誠

1 はじめに

2 反トラスト法の理念は競争を守ることにある

3 合理の原則と当然違法制度の形成過程

4 反トラスト法は競争を守るもので、競争者を守るものではない

5 価格競争と競争排除

6 結論

第2章 市場価格の役割:新株の有利発行と時価/倉澤資成

1 はじめに

2 新株発行における株主割当と時価発行

3 有利発行と時価

4 企業提携と有利発行

5 結び

第3章 金利の期待仮説と期待パズル/森田 洋

1 はじめに

2 表記

3 金利の期待仮説と期待パズル

4 動的期間構造モデルと期待パズル

5 市場均衡と期待パズル

6 終わりに

7 数学付録

第4章 中小企業と貸付市場:貸付金利に関するパネルデータ分析/鈴木久美・藪下史郎

1 はじめに

2 中小企業貸付と不完全市場

3 中小企業への貸付金利と金利スプレッド

4 仮説と実証分析の方法

5 推定結果と解釈

6 おわりに

第5章 有事の国債―国債への流動性選好/米澤康博・白須洋子

1 はじめに

2 社債スプレッドとは

3 国債への流動性選好とLAPM

4 簡単なLAPMモデル

5 スプレッドの実績

6 銀行の流動性選好としての貸し渋り

7 政策

8 おわりに

補論 金融危機と社債、国債流動性価格形成モデル

第6章 わが国のオプション市場における価格付け誤差分析/加納 悟・竹内明香

1 Itroduction

2 データ

3 基本統計量

4 価格付け誤差の分析

5 おわりに

第7章 上限価格制と経済厚生/成生達彦

1 序論

2 予備的考察

3 フランチャイズ料の徴収のみが可能な場合

4 テリトリー制と上限価格

5 結び

第8章 数量規制とサービス品質の維持―市場メカニズムを模倣する困難について/鳥居昭夫

1 はじめに:インセンティヴ規制

2 インセンティヴ規制下でのサービスの品質

3 品質が問題となる財においてのプライス・キャップ規制の影響

4 供給量の規制

5 結論

付録 命題の証明

第9章 生産に対してよりも消費に―開放経済の最適環境税のあり方/浅子和美

1 はじめに

2 閉鎖経済モデル

3 環境税と相対価格の動き

4 実質国内総生産額の動き

5 自由貿易のもとでの経済厚生

6 おわりに

第10章 R&D、事業化および経済成長―Varietyモデルによる分析/秋山太郎

1 はじめに

2 モデル

3 均衡成長経路

4 比較靜学と政策の効果

5 結論

付録