書籍詳細:「大買収時代」のファイナンス入門

「大買収時代」のファイナンス入門 ライブドア vs フジテレビに学ぶ

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,090円(本体価格 1,900円)
在庫なし
発刊年月
2005.06
旧ISBN
4-535-55460-9
ISBN
978-4-535-55460-3
判型
A5判
ページ数
168ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

ライブドアとフジテレビの「戦い」は、ファイナンスの身近で生きた教材である。企業財務とM&Aの基礎知識をここから学ぼう!

目次

序 章 ライブドアvsフジテレビ問題

1 堀江貴文社長vs日枝久会長

2 ニッポン放送はどんな会社なのか

3 ニッポン放送買収合戦は株式市場にどのように映ったのか

4 なぜフジはニッポン放送株のTOBを行っていたのか

5 ライブドアは2月8日に何をしたのか

6 ライブドアはニッポン放送株を誰から取得したのか

7 なぜライブドアはニッポン放送株を買い集めているのか

8 ライブドアのニッポン放送株買い付け資金はどこから出ているのか

9 ニッポン放送の企業価値はいくらか

10 フジのニッポン放送株TOB価格5,950円は妥当か

11 フジのニッポン放送株TOBはどうなったのか

12 フジを引受先とするニッポン放送の新株予約権はどうなったのか

13 ライブドアのニッポン放送株買い集めはどうなるのか

14 ライブドアvsフジ問題はどのように決着するのか

15 フジを支配しようとしたライブドアはリーマンによって支配されるのか

16 3月25日がニッポン放送株取得最終日、あとは6月の株主総会

17 ライブドアがフジを買収するのか、フジがライブドアを買収するのか

18 ソフトバンクグループはフジサンケイグループのホワイトナイトか

第1章 投資対象としてのニッポン放送株の評価:CAPM

1 ニッポン放送株は投資対象として魅力的なのか

2 株式のリターンとリスク:第i銘柄のベータ・リスク

3 CAPM(資本資産評価モデル):ニッポン放送の対指数ベータ値

4 株式のリターンとリスク:証券市場線

第2章 ニッポン放送のキャッシュフロー:財務諸表とキャッシュフロー

1 キャッシュフロー:『会社四季報』の「キャッシュフロー」

2 貸借対照表とキャッシュフロー

3 損益計算書とキャッシュフロー

第3章 ニッポン放送は投資プロジェクトを実施すべきか否か:投資の価値計算

1 ニッポン放送の臨海副都心スタジオ・プロジェクト

2 投資の定義

3 現在価値と将来価値

4 資本コスト

5 正味現在価値(NPV)

第4章 ニッポン放送の価値はいくらか:企業価値

1 ニッポン放送の企業価値:東京地裁の仮処分決定

2 企業価値

3 企業価値と資本構成:MM理論

4 ファイナンス理論と会計学

5 最適資本構成

第5章 フジサンケイグループの財務政策:増配と自社株買い

1 ニッポン放送の自社株

2 増配と企業価値:フジテレビジョンの増配

3 自社株買いと企業価値

4 自社株買いと株価

第6章 ニッポン放送の企業価値はどうすれば高まるか:企業価値の創造

1 ニッポン放送の5つの企業価値:マッキンゼー社のペンタゴン・フレームワーク

2 株主と企業価値創造:ニッポン放送M&Aの利益

3 コーポレート・ガバナンス:ニッポン放送は誰のものか

第7章 ライブドアのニッポン放送買収:M&A

1 投資プロジェクトのNPVの計算:ライブドアが新規にラジオ放送事業を始める

2 未公開企業の企業価値と理論株価:ポニーキャニオン株

3 M&A(企業の合併・買収)による価値創造:ライブドアのニッポン放送買収

4 友好的買収と敵対的買収:ニッポン放送をめぐるフジとライブドア