書籍詳細:湾岸アラブと民主主義

湾岸アラブと民主主義 イラク戦争後の眺望

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  • 日本国際問題研究所
  • 紙の書籍
定価:税込 3,190円(本体価格 2,900円)
在庫なし
発刊年月
2005.11
旧ISBN
4-535-55438-2
ISBN
978-4-535-55438-2
判型
A5判
ページ数
282ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

9.11事件とイラク戦争を経るなかで大きく変動した湾岸アラブ諸国の政治・経済・安全保障体制の現状と課題を明らかにした共同研究。

目次

第1章 民主化と安定に向けて―イラク戦争後の湾岸/小杉 泰

はじめに

第1節 GCC諸国の政治・経済的特徴

第2節 民主化の背景と要因

第3節 立憲君主制がゴールか?

第2章 戦後イラクにおける民主化―2005年1月移行国会選挙を中心に/酒井啓子

はじめに

第1節 戦後のイラクにおける国民議会選挙実施への経緯

第2節 移行国民議会選挙の結果と問題点

第3節 移行国民議会の位置づけと役割

むすび

追記

第3章 サウジアラビアの民主化―イスラーム国家と政治改革/福田安志

はじめに

第1節 改革要求の背景

第2節 改革を求める請願書とその内容

第3節 政府の対応―改革への理解から弾圧へ

第4節 イスラーム国家における民主化とは何か

むすび

追記

第4章 クウェートの民主主義―発展と課題/保坂修司

はじめに

第1節 民主化運動の変容

第2節 クウェートの「政党」

第3節 第10期国民議会選挙

第4節 変容するクウェートの民主主義

第5節 改革とクウェート的民主主義

追記

第5章 バハレーンの民主化―史的展開と比較考察/松本 弘

はじめに

第1節 民主化の展開

第2節 史的背景と既存の評価

むすび―民主化の要因

第6章 カタルの民主化―親米天然ガス立国に向けた課題/渡邊正晃

はじめに

第1節 恒久憲法の内容

第2節 ハマド首長と民主化

第3節 民主化の動機とその後の展開

むすび

第7章 アラブ首長国連邦―近代国家建設と部族社会/濱田秀明

はじめに

第1節 気候と地勢的環境

第2節 伝統的部族制に根ざす社会構造と民主主義制度

第3節 UAEにおける政治体制

むすび

第8章 オマーンの民主化の展開―諮問評議会・イバード派・部族/大川真由子

はじめに

第1節 オマーンの議会制度

第2節 第五期諮問評議会選挙

第3節 民主化実現に向けての問題点―イバード派政権と部族

むすび

第9章 GCC諸国の民営化―その動向と展望/武石礼司

はじめに

第1節 GCC諸国の民営化の現状

第2節 資金供給状況

第3節 市場環境整備の進捗

第4節 GCC諸国の民営化―今後の課題

第10章 湾岸諸国の安全保障―イラク戦争と今後の展望/小塚郁也

はじめに

第1節 脅威とイランの安全保障

第2節 米国の戦略とイランの脅威認識

第3節 GCC諸国の軍がかかえる脆弱性

むすび

第11章 まとめと提言/松本 弘

第1節 民主化に関わる湾岸アラブ産油国の位置付け

第2節 提言

書評掲載案内

■2011年5月1日付『朝日新聞』