書籍詳細:水俣病の科学[増補版]
水俣病の科学[増補版]
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- 発刊年月
- 2006.07
- 旧ISBN
- 4-535-58455-9
- ISBN
- 978-4-535-58455-6
- 判型
- A5判
- ページ数
- 384ページ
- Cコード
- C3040
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内容紹介
■『水俣病の科学』の科学性について--宮澤信雄様へのお答え
『水俣病の科学』(西村肇・岡本達明著,初版2001 年,増補版2006 年)に対し,2008 年2月に「水俣病事件研究者」の宮澤信雄様より寄せられた文書へのお答えを掲載いたします。(pdfファイルが4点です。)
解説(pdfファイル,90KB)
水俣病・返信1(pdfファイル,237KB)
水俣病・返信2(pdfファイル,201KB)
日本海洋学会報告(pdfファイル,122KB)
目次
序 章 解かれなかった謎
第1章 水俣のチッソのアセトアルデヒド工場1 チッソ水俣工場の中に入る
2 アセトアルデヒド工場の現場
3 工場をつくった技術者―その技術力と思想
4 戦後の技術革新(1)助触媒の変更
5 戦後の技術革新(2)蒸発方式の変更
6 科学的因果関係追究の道を閉ざしたチッソ
7 廃水処理の実態と変遷
幕間対話
1 患者の発病時期に関するデータ
2 動物にあらわれたメチル水銀中毒
3 魚に異変が起こっていた
4 底泥の有機物汚染
5 底泥の無機水銀汚染
6 海水中の水銀はどうだったのか
7 水俣湾の生態系
8 貝のメチル水銀汚染
9 海水中のメチル水銀の挙動と魚の汚染実態
10 表層魚のメチル水銀汚染
11 メチル水銀排出量の推定
12 水俣湾の底生魚の汚染機構
13 不知火海の魚の汚染機構
1 メチル水銀とは
2 なぜ水銀が使われたか
3 水銀触媒の脱線反応
4 メチル水銀の生成機構
5 生成機構の実験的証明
6 生成機構解明を可能にした新しい化学
7 メチル水銀排出量の推定の方法
8 メチル水銀生成速度の定式化と決定
9 メチル水銀蒸発速度の定式化と決定
10 精留塔ドレーンからのメチル水銀排出量の推定
11 第一の謎の解明―助触媒の変更
12 加わったもう一つの原因―母液廃棄・流出量からのメチル水銀排出量の推定
13 第二の謎の解明―塩素イオン
14 精留塔ドレーンリサイクルの効果
15 廃水処理の効果
16 海域へのメチル水銀排出量の経年変化と水俣病被害進行との関係
あとがき
増補版へのあとがき
[補論1]なぜ水銀が有機物に結合するか
[補論2]昭和電工鹿瀬工場は大量のメチル水銀を生成していた―昭和電工の反論データを使っての逆証明
書評掲載案内
評者:伊東光晴 氏(京都大学名誉教授)