第１章　刑務所から社会が見える──刑務所は治安の最後の砦？

第２章　刑務所の中の刑務所──昼夜間独居の住人たち

第３章　外国からの望まれざるお客様──外国人受刑者の素顔

第４章　心に障害をもつ受刑者の世界──刑罰システムと精神医療システムの交錯

第５章　刑務所を支える受刑者──経理夫の存在

第６章　刑務所を訴え続ける人々──訴願受刑者の思考

第７章　累犯刑務所の主役──暴力団受刑者の諸相

第８章　受刑者の人事管理──分類の仕事　その１

第９章　受刑者の社会復帰と獄死──分類の仕事　その２

第10章　ゼロ・トレランス──逃走に見る刑務所の規律・保安

第11章　刑務官と受刑者の関係──名古屋刑務所事件をとおして

第12章　刑務官の視点──人を管理するということ

第13章　矯正と犯罪被害者──犯罪被害者支援の余波

第14章　観察者にとっての刑務所勤務──観察者自身に対する眼差し