書籍詳細:人権総論の再検討
人権総論の再検討 私人間における人権保障と裁判所
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内容紹介
「人権の私人間効力」と「法人の人権」の意義や性質、適用範囲、具体的なあり方、両者の関係を、アメリカを状況を踏まえつつ明らかにする。
目次
第1章 憲法学における私人間の人権保障理論
1 私人間効力に関する学説の展開
2 最高裁判決にみる私人間効力論の機能
3 私人間効力論再構成のための視点
4 私人間効力論の再構成にむけて
5 私人間における人権問題の実践的解決に向けて
1 スティト・アクション要件論参照の意義
2 スティト・アクション要件論の起源
3 スティト・アクション要件論の展開
4 バーガー・コートにおけるスティト・アクション要件判断
5 スティト・アクションと「州法の名の下に行われた行為」
6 バーガー・コートのスティト・アクション判断をめぐって
7 レーンキスト・コートにおけるスティト・アクション判断
8 スティト・アクション要件再構成の試み
9 スティト・アクション要件論と私人間効力論との架橋
1 私人間効力論と「法人の人権」論
2 学説における「法人の人権」論の原型
3 判例における「法人の人権」論の原型
4 団体の活動と構成員の自由に関する判例法理の形成
5 「法人の人権」論の再構成
6 団体の権利論の課題
1 合衆国における「法人の人権」論参照の意義
2 団体の合衆国憲法上の権利の生成
3 合衆国憲法修正14条の権利の団体による享受
4 団体の権利保障の拡大
5 団体の合衆国憲法上の権利保護の根拠と団体の性格による区別
6 合衆国の議論がわが国の議論に示唆するもの