書籍詳細:近代東アジア経済の史的構造

近代東アジア経済の史的構造 東アジア資本主義形成史3

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  • 鹿児島国際大学附置地域総合研究所
  • 中村 哲
  • 編著
  • 紙の書籍
定価:税込 7,260円(本体価格 6,600円)
在庫なし
発刊年月
2007.04
ISBN
978-4-535-55526-6
判型
A5判
ページ数
410ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

「東アジアにおける資本主義の形成」共同研究を推進してきた中国・台湾・韓国・日本の研究者による近代経済史体系化の試み。

目次

序 論 東北アジア(中国・日本・朝鮮)経済の近世と近代(1600~1900年):その共通性と差異性/中村 哲

第1節 小農社会の成立と発展

第2節 東北アジア3国(中国・日本・朝鮮)の分岐

第3節 支配体制と財政の類型的差異

第1章 18世紀朝鮮王朝の経済体制:広域的統合体系の特質を中心として/李 榮薫・朴 二澤(木村拓・訳)

第1節 比較史的観察

第2節 銅銭と還穀の政治経済学

第3節 場市と還穀の経済地理学

第2章 清末における国産アヘンによる輸入アヘンの代替(1805~1906年):近代中国における「輸入代替」の一事例研究/林 満紅(木越義則・訳)

第1節 清末における国産アヘンによる「輸入代替」の発展趨勢

第2節 国産アヘンの「輸入代替」に影響した要素

第3章 中国近代の経済成長と中長期周期波動/王 玉茹(木越義則・訳)

第1節 中国近代の経済成長

第2節 中国近代経済発展の中長期波動

第3節 中国近代経済成長の全体趨勢と発展段階

第4章 両大戦間期日本帝国の経済的変容:世界市場における位置/堀 和生

第1節 両大戦間期の世界市場とアジア

第2節 日本の内地貿易と世界市場

第3節 日本帝国の貿易とアジア

第5章 銀とアジア国際経済秩序:上海を中心とする観察(1933~1935年)/ 李 宇平(木越義則・訳)

第1節 銀の需給と分布

第2節 銀の流れとアジア銀市場

第3節 銀の流れとアジア地域金融市場

第4節 アジア銀市場と投機商

第5節 アジア銀市場とロンドン国際金融センター

第6章 戦間期日本における都市型輸出中小工業の歴史的位置:「在来的経済発展」との関連/谷本雅之

第1節 輸出「雑貨」工業の変遷

第2節 戦間期都市型中小工業の発展―玩具工業の事例

第7章 1920~30年代における日本と植民地朝鮮の生活改善運動/井上和枝

第1節 日本の生活改善運動

第2節 植民地朝鮮の生活改善運動

おわりにかえて―本国日本と植民地朝鮮の生活改善運動比較

第8章 東アジア経済における同業者団体の役割/朴 ソプ

第1節 日本帝国

第2節 中国

第3節 東アジアとアメリカ

第9章 日本ミシン企業における国際競争力の形成:創業者の人脈と情報共有システム形成に焦点をあてて/康上賢淑

第1節 国際競争力形成の諸段階

第2節 国際競争力形成の要因(その1):産業構成の特殊性

第3節 国際競争力形成の要因(その2):支配的企業の誕生と「市場情報の共有システム」の形成

第4節 国際競争力形成の要因(その3):支配的企業の経営者とその背後

第10章 戦時期日本帝国における技術者供給/沢井 実

第1節 大学工学部の拡充

第2節 工業専門学校の拡充

第3節 「外地」での技術者供給

第4節 戦時下の外国人留学生

第11章 アジア国際産業連関モデルによる東アジア経済の分析/呼子 徹

第1節 アジア国際産業連関モデル

第2節 東アジア経済の特性